日本人の残業と飲み会は非効率だと思います
オフショア大學の異文化コミュニケーション講座で発せられた素朴な質問より。
私の会社では、日本人は毎晩遅くまで残業します。その上、ときどき深夜まで飲みに行きます。翌朝は平常通りに出勤します。このような仕事のやり方は、とても非効率的だと思います。なぜ、日本人は、こうするのでしょうか。(中国人SE)
オフショア大學では、中国人SEから予期せぬ質問が飛び出します。前出のような素朴な疑問に対して、私は「過度の一般化」に注意しつつも、彼らが納得する合理的な説明を与えます。その義務があるからです。
<考えこむと意外に難しい素朴な疑問例>
・騒音迷惑で素直に謝罪。翌週、会社から再注意。なぜ?
・日本人飲み会で割り勘を免除された中国人の面子
・参考のためのサンプルプログラムを過剰流用(不当利用)
・隣席で鳴り続ける内線電話にでない
講師にとっては大変なプレッシャーですが、今のところ受講生の期待には全て応えられていると自負します。前出の質問に対して、講師の私は、異文化コミュニケーションの観点から以下のように短く回答しました。
講義資料XXページで説明したように、平均的な日本人にとって、職場環境は居心地のいい「身内」空間です。すなわち、日本人にとって、職場で過ごす時間は、家族や友人と過ごす時間と同じように居心地がいいのです。よって、一部の日本人従業員は「効率よく仕事を切り上げてさっさとPrivate空間に戻りたい」という欧米的な感覚が欠如しやすい状態にあります。
■ 問いかけ
<問1>上記の素朴な質問に対して、「モチベーション」の観点から合理的に回答しなさい。目から鱗を演出する必要はありませんが、日本事情に疎い外国人SEを十分に納得させられるだけの論理展開を意識すること。考え方のヒントは第42回オフショア開発勉強会にて。11月30日夜、テーマは「モチベーション3.0」です。
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