« 適切なオンサイト作業期間 | Main | 日本人からの質問に怯える理由 »

BOSSが気に食わない規則があれば

従業員が規則に従う態度は国民文化によって大きく変わります。ときどき、「中国人と米国人と似ている」と主張する人がいますが、少なくとも「規則とBOSSの関係」については明らかに異なります。

<中国と米国の共通点>
・BOSSは絶対的権力を握っており、気に食わない規則には従わない

<中国と米国の相違点>
・中国=BOSSが気に食わない規則があれば、BOSSの都合のいいように規則の解釈を変えるか、自分だけは規則の適用外と考える
・米国=BOSSが気に食わない規則があれば、その都度、変更する

オフショア大學で扱う規則は、目に見える公式に定義された規約と、目に見えないけど集団で共有される非公式的な規範に大別されます。

<SEが規則に従う態度を観察できる局面>
・COBOL時代に作られたソースコード規約をJava案件で強要された
・仕様変更が多発するのにV字モデルを前提とした開発プロセスを強要された

<規則に対する国民文化の違いを象徴する現象>
・上に政策あれば下に対策あり(中国)
・善か悪か、是か非か、と全てを二元論で判断しがち(米国)
・本音と建前を使い分ける(日本・中国)
・目に見える規則よりも、目に見えない空気に支配される(日本)

■ 問いかけ

<問1>日本人BOSSが気に食わない規則があれば、どのように行動しますか。中国・米国との文化比較の観点から答えなさい。

<問2>仕様変更が多発するのに、顧客都合によって最終納期は厳守すべきと主張する日本人がいます。明らかなルール違反です。一方、日本の要望に応えるべく、内部レビューを割愛して、最終納期に間に合わせようと必死に頑張る中国人がいます。残念ながら、これも明らかなルール違反です。

プロジェクト反省会では、双方のルール違反に対して批判の声が上がりました。

「中国は品質が悪い。なぜレビューをやらないか、信じられない」「日本は非合理的な要求の押し付けが多い。なぜ、中国を平等に扱わないのか」

もし、あなたがプロジェクト反省会の司会進行役なら、上記の状況をどのように整理しますか。「規則と国民文化」の観点から、プロジェクト反省会を成功させる方法を検討しなさい。

|

« 適切なオンサイト作業期間 | Main | 日本人からの質問に怯える理由 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 適切なオンサイト作業期間 | Main | 日本人からの質問に怯える理由 »