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国際電話会議で非公式会話を意図的に交わすタイミング

オフショア大學の調査によると、非公式×口頭コミュニケーションの量とオフショア開発の成功には強い相関があります(因果関係ではない)。そこから、非公式×口頭コミュニケーション量が少ない現場は危ない、という仮説が立てられます。

・公式コミュニケーションとは、定例進捗会議、正式なレビュー会議、正式な報告書、など。
・非公式コミュニケーションとは、「ほうれんそう」に代表される明文化されていないけど、日常的かつ非定期的に繰り返されるコミュニケーション、正式提出前の資料をOJT指導で赤ペンチェック、業務外の雑談や食事会など。
・文書コミュニケーションとは、文書によるコミュニケーション。
・口頭コミュニケーションとは、文書以外の口頭によるもの。

さて、ここでクイズです。

オフショア開発で毎週定期開催される国際電話会議において、業務外の非公式会話を意図的に交わす最良のタイミングはいつでしょうか。以下の選択肢から1つ選びなさい。「意図的に」を考慮すること。

(1)電話会議の開始時点
(2)電話会議の終了間際
(3)いつでもよい

結果を見る
締切:2011年02月05日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/


※以下、2011年2月9日追記

<答え> (1)

面談の冒頭、日本人はよく「お天気の話」をするといわれます。一方、中国人は人と会ったとき「ご飯を食べたか」「最近忙しい?」などと質問します。これらは、いずれも「人間関係の円滑化」が目的であり、額面通りの意味ではありません。

あらゆる会議は、信頼の確認(non-task relationship creation)から始まります。互いに相手を信頼する意思を確認した後に、当該業務に関する情報共有(task-related exchange of information)に移ります。

会議の終了間際は、意図せずとも自然に「業務外の非公式会話」が交わされる状態を目指します。

さらに、アイスブレイク(ice breaking)の観点からも、意図的に業務外の非公式会話を交わすタイミングは、会議の開始時点が相応しいと考えられます。

よって、(1)を正解とします。

オフショア大學では、文化的相違の観点から、信頼関係に関する以下の原則を繰り返し強調します。

・中国人は「親密」かつ「個人的」な信頼関係を好む
・日本人は会社に属する組織人として信頼関係を築く

・中国人にとって職場は「外部環境」である
・日本人にとって職場は「身内環境」である

・中国人は初対面の他人であっても気軽に話しかける
・日本人は「赤の他人」との接触を好まない
(飛行機の隣席に座った他人とは会話しない)

・中国人は「中間人(人脈の筋の良さ)」で信頼を図る
・米国人は紹介なしの飛び込み(cold call)でも商売できる
・日本人は□□□□□□□□□□□□

オフショア大學では、国民文化に依存しない汎用的な信頼関係の原則についても、いくつか講義で取り上げます。

・接触頻度が高いほど、相手との信頼関係は強化される
・非公式×口頭の交流量とプロジェクト成否は相関する

<問1>オフショア開発の国際間電話会議において、非公式×口頭による接触頻度を高める手段をできるだけたくさん挙げなさい。

回答例:
・電話で発言する前に自分の名前を名乗る
・中国語の発音で相手の名前を呼びかける

<問2>「遠くの親戚より近くの他人」という諺は、元々は中国で生まれた言葉です。一方で、中国人はどんなに遠く離れていても、血縁関係や親友/学友を頼りにする習慣があります。中国オフショア開発に限定したとき、有効な人脈はどれですか。

遠くの親戚/友人より近くの会社関係
近くの会社関係より遠くの親戚/友人

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締切:2011年02月16日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

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Comments

非公式会話をするべきタイミング、気になります!!
今では高画質のシステムも開発されていますので、もしかするとコミュニケーション全般にいえることかもしれませんね。

Posted by: テレビ会議 | January 30, 2011 at 01:20 AM

私の場合、出席者がそろうのを待ってる間に雑談をして、そろったところで「さて始めましょう」というキーワードをかけて本題に入るようにしています。

Posted by: 小林保雄 | February 09, 2011 at 12:31 PM

小林保雄さん、「出席者がそろうのを待ってる間に雑談をして・・・」とは粋な作戦ですね。会議開始時刻を遵守するとの観点からは、反対意見もありそうな雰囲気。オフショア大學の集合研修でも、似たような工夫をしています。いきなり本題に入るのではなく、事前クイズに挑戦してもらったり、「本日の講義に期待すること」を考えてもらいます。

Posted by: 幸地司 | February 15, 2011 at 11:37 PM

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