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日本人の生産性は低いと嘆く中国人SEとの議論の仕方

●中国人SEの残業に対する考え方

「最近、忙しい」を口癖にする中国人リーダーに残業時間を聞いたところ、「毎週8時間。休日出勤はないけど、ときどき自宅作業」と回答がありました。

そこで私は、冗談半分で「昭和時代、日本の代表的なソフトウェア企業の定時は22時です。残業とは22時以降の作業のことです」と情報提供しました。

日本事情に明るい一部の中国人SEは、日本の生産性は中国よりも低い、と考えています。全ての残業が「悪」ではありませんが、恒常的に残業を繰り返す日本の企業文化には極めて否定的な見解を持っています。

●残業観の違いを生む2要素

ソフトウェア業界における日本と中国の残業に対する認識の違いは、主に2つの原因から生じます。

1つ目は国民文化の違い。
2つ目は人事制度の違い。

国民文化の違いについては、改めて強調する必要はないでしょう。

人事制度の違いは、わずかな知識獲得で対策できます。国民文化の壁はなかなか埋まりませんが、知識の欠落は簡単に対策できます。

●日本人が誤解しがちな/知らない中国ソフトウェア人事事情
・日本語学習の負荷

中国人SEの「残業は毎週8時間。休日出勤なし」は少ない!と感じたあなたへ。彼らが毎日、定時後に日本語授業を受けていることを知っていますか?(60~90分間)

・他社の人事情報も筒抜け

中国では、学生時代の仲間同士で残業時間や給与体系が全て共有されています。つまり、ソフトウェア業界の横のつながりが極めて強固であることを、あなたは知っていますか? 
「会社に骨を埋める」を美徳とする日本文化とは異なり、中国では他社の人事情報も筒抜けだという前提で、各種のマネジメントを実施すべきです。

・女性も強し

なんだかんだで女性差別的な習慣が残る日本とは異なり、中国のソフトウェア業界は完全に男女平等です。オフショア大學の調べによると、SE同士で結婚したカップルの過半数は、男性よりも女性の方が高い給与を貰っていることが判明しました。

■ 問いかけ ■

中国人が誤解しがちな、あるいは、知らない日本ソフトウェア業界の人事事情を列挙しなさい。特に、日本人ソフトウェア技術者の残業観に大きな影響を与えた事情の重要度を評価しなさい。

答えは・・・、日本オフショアビジネス学会設立記念フォーラム(大連・7/16)にて発表します。毎年恒例となった大連フォーラム、今年もやります。現地でお会いしましょう!
http://www016.upp.so-net.ne.jp/offshore/offshore_event2011.html

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