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日本語力が弱いは問題か?

オフショア開発プロジェクト完了直後に、中国オフショア委託先(日系現地法人を含む)に組織の課題について現状分析させると、ときどき「日本語力が弱いのが問題」だと報告してきます。

一見、正論に感じられますが、わたしは即座に「これは問題ではない」と分析のやり直しを指導します。

本誌で繰り返し指摘するように、中国オフショア委託先の最大のマネジメント課題は、PDCAのCAが滞ることです。

具体的には、計画から実行までは優れるのに、現状を正しく分析・評価できないため、振り返りがほとんど機能しません。実際には、課題対策と称する「絵に描いた餅」が横行します。

長期安定環境に守られ、同じ釜の飯を食う仲間と共にボトムアップ的な改善を指向する古き良き日本人従業員には、許せない状況です。

参考:
PDCAのPDは得意、CAは苦手
PDCAマネジメントサイクルが回らない改善下手な中国人
レビュー時に指摘されなかったので今さら修正できません

■ 問いかけ

<問1>問題再発防止の観点から「問題」を定義しなさい。

<問2>「日本語力の弱さ」は問題ですか?

<問3>中国オフショア委託先が「日本語力の弱さが問題」だと報告してきました。あなたは、この報告をどう評価しますか。問題の再発防止の観点から、評価観点を重要順に述べなさい。

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報告で円グラフは使うな

前回記事の「問いかけ」より。

プロジェクト終了後の振り返り会で、オフショア委託先から、当該プロジェクトの障害分析報告として以下が提出されました。

・当該プロジェクトで発生した障害の一覧表(エクセルシート)
・障害種類別の円グラフ(1つ)
・発生原因別の円グラフ(1つ)

あなたなら、どのような観点で上記三要素を評価しますか。そして、どのような言葉を選んで、相手に評価をフィードバックしますか。できるだけ、中国固有の事情(PDCAのPDは得意、CAは苦手)を考慮して回答しなさい。

●問いかけのヒント

・「円グラフ」に着目

オフショア開発を支える20代の若い中国人技術者は、学生時代からまともな文書作成法を学んでいません。さらに、会社に入ってからも、日本人が好む図解技法を鍛える機会にも恵まれませんでした。

さらに、新聞のような長い文章を好む中国人/短く箇条書きで簡潔に表現して欲しい日本人、基本は放置プレーの中国式OJT/先輩が時間をかけてじっくり赤ペンする日本式OJT、という文化的相違も文書作成技法の成熟過程に大きく影響します。

オフショア大學では、対日オフショア開発で活躍する中国人技術者に対して、「日本向け報告書では図表を多用せよ」と口酸っぱく指導します。

すると、まず円グラフを活用する中国人技術者が増えます。ところが、この円グラフが曲者です。彼らの円グラフは文書の見栄えをよくするためだけに使われて、分析ツールとしては全く機能していないのが現実です。

そこで、オフショア大學では「報告で円グラフは使うな」と補足説明します。

日本のものづくり現場には「QC7つ道具」などの先人の知恵が浸透していますが、意外なことにソフトウェア業界では知られていません。そのせいか、ソフトウェア技術者は円グラフ以外の便利な分析ツールを使いこなせないようです。

かといって、ソフトウェア開発プロジェクトで抽象的なマネジメント論が機能するわけでもなく、結局のところ、汎用性に乏しい属人的技法のオンパレード、というのが中国に限らず日本のソフトウェア開発現場の実態ではないでしょうか。

■ 問いかけ

オフショア大學では、若い中国人技術者に対して「報告で円グラフは使うな」と強く指導します。その根拠をあなた自身の言葉で説明しなさい。

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PDCAのPDは得意、CAは苦手

計画(Plan)と実行(Do)は得意だけど、振り返り(Check, Action)は苦手、というのが中国人技術者に対する私の評価です。

例えば、プロジェクト完了後の評価会のために、障害発生の状況をまとめてレポートを作成するよう中国オフショア委託先のリーダーに依頼します。

すると、よほどのハズレでない限り、以下の要素がまとめられた報告書が送られてきます。

(a) 当該プロジェクトで発生した障害分析
(b) 対策一覧
(c) 今後の実行スケジュール計画

中国が作成した報告書の体裁は小奇麗にまとまっており、受け取った側は「これで次回から品質向上する」とひと安心します。ところが、次のオフショア開発でも全く同じ問題が繰り返し発生します。現場は何も変わっていなかったのです。・・・

過去に、このような苦い経験を持つ読者は多いことでしょう。いったい、なぜ、あちこちで同じような「繰り返し同じミスが発生」が頻発するのでしょうか。

オフショア大學の調べによると、中国オフショア開発プロジェクトの「振り返り」が機能しない最大の理由は、(a)当該プロジェクトで発生した障害分析が甘いからです。

私が実際に目撃した多くの「(a)当該プロジェクトで発生した障害分析」の中身は、主に次の三要素で構成されていました。

(a-1) 当該プロジェクトで発生した障害の一覧表
(a-2) 障害種類別の円グラフ
(a-3) 発生原因別の円グラフ

いや、実のところ、(a-3) 障害の発生原因別の円グラフすらない報告書も少なくありません。

■ 問いかけ

プロジェクト終了後の振り返り会で、オフショア委託先から、当該プロジェクトの障害分析報告として以下が提出されました。

・当該プロジェクトで発生した障害の一覧表(エクセルシート)
・障害種類別の円グラフ(1つ)
・発生原因別の円グラフ(1つ)

あなたなら、どのような観点で上記三要素を評価しますか。そして、どのような言葉を選んで、相手に評価をフィードバックしますか。できるだけ、中国固有の事情(PDCAのPDは得意、CAは苦手)を考慮して回答しなさい。

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