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よくある不適切な暗証番号4桁とは

中国庶民のITリテラシーに関するクイズです。

ITとは全く無縁の中国庶民に4桁のパスワードを登録するよう依頼しました。すると、かなりの割合でセキュリティ上、不適切な暗証番号を登録します。

以下の選択肢から、最もよくある「不適切」な暗証番号4桁を1つ選びなさい。また、答えを選んだ理由を中国文化論を考慮しつつ、合理的に説明しなさい。思わずニヤリと笑ってしまうような味のある名解説お待ちしております。

※スマートフォンへの接続認証など、緩いセキュリティでも許される状況を想定します。ちなみに、銀聯カードの暗証番号は数字6桁です。

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協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

p.s.
この問題には「中国オフショア委託先がとりあえず作成したテストデータ」の甘さ加減を推測するヒントが含まれます。・・・・・・んな訳ないか。


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3月チーム再構築の法則

中国社会は大きく変わろうとしています。経済成長予測の下方修正、温家宝首相の3/14会見と党指導部の刷新、中国版所得倍増計画の推進・・・。

2012年3月現在、中国ソフトウェア人材市場は活気に満ちあふれています。そして、この時期は、多くのオフショア委託先で、密かにチーム再構築が進められます。主な要因は以下の通り。

・春節明けの離職急増
・3月末納品に向けたラストスパート(人海戦術の強化)

              ※

中国では、春節(旧正月)の直前にボーナスを支給します。よって、春節明けは「離職者」が大量に発生します。ボーナス支給後を狙って計画的に会社を辞める人もいれば、ボーナス支給額への不満から転職を決意する者もいます。

今年は、去年以上に大量の転職者が発生したため、多くの対日オフショア現場が混乱しました。わずか3年前、多くの対日オフショア企業で自主的な離職者はほぼ皆無だったのがまるで嘘のようです。

毎年この時期は、日本の年度末納品にあわせた追い込みに追われます。一方で、年度末は、大量転職によるチーム力低下リスクが顕在化する時期とも重なるため、チームに残留した優秀なリーダーに対しては周囲の想像以上に負荷が集中します。

              ※

ある対日オフショア企業で活躍する中国人リーダー徐さん(仮名)も、年が明けてから多忙な毎日を送っています。念のため、「年が明けてから」とは春節明けを意味します。

今年は、幸いにも、徐さんのチームでは転職者は現れませんでした。ところが、別チームでキーパーソンが申し合わせたように一斉離職したため、徐さんチームの中堅メンバーが1名、緊急応援のために別チームに異動することになりました。

組織の全体最適化のため、徐さんは3月末納品を危うくする大きなリスクを背負い込んでしまいました。

■ 問いかけ

<問1>あなたのオフショア開発現場では、春節明けに離職者は発生しましたか?(Y/N)

<問2>中国オフショア企業でキーパーソンが申し合わせたように一斉離職したのはなぜでしょうか。考えられる理由を複数挙げなさい。

<問3>毎年3月、いくつかの中国オフショア現場では、貴重な戦力としてコーディングやテストを担当してきたインターン学生が試験のために大学に戻る時期とも重なります。あなたのオフショア開発現場では、チーム構成の変化について正直に「報連相」していると思いますか?(Y/N)

<問4>いくつかの中国オフショア現場では、顧客を不安がらせないために、メンバーの離職や社内異動の事実を日本側に隠蔽します。一括請負契約では、請負企業側の内部事情を顧客に説明する義務はないので、「隠蔽」とは言い過ぎかもしれません。現場のリスク管理の観点から、無事に3月末納品(or 4月大型連休前納品)を迎えられるようにするため、どのようにチーム再構築すればよいでしょうか。

回答例:中国側の社内事情については一切関知せず。正直に報連相したリーダーを罰しないよう上層部で取り決める、など。

<問5>2012年3月現在、中国ソフトウェア人材市場は活気に満ちあふれています。次に、中国ソフトウェア人材の転職熱が冷める時期を予想しなさい。

回答例:未来は予想できない。来年までは好景気が続くが2014年以降は不透明だ。中国のGDP成長率を下げることで転職熱も下がって欲しい。など。

p.s.
<問6>中国にもホワイトデー(3/14)の習慣はある(Y/N)

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訪問者用入室カードだと疎外感あり

中国のあるクライアントでは、1年以上前に名前と顔写真付きの入室カードを作成してもらいました。以前は「VISITOR」と書かれた訪問者用の入室カードを使っていましたが、他の従業員と同様に外部から雇われたコンサルタントの私も、自分専用の入室カードが欲しかったからです。

自分専用の入室カードを手にしたことで、ようやく中国クライアントの仲間に加えてもらえた気がしました。訪問者ではなく、中国の仲間として現場指導にあたれる喜びを噛みめました。

最近、このクライアントに、日本の発注企業から技術移転のために出張者がやって来ました。3ヶ月間の中国滞在予定です。

そこで私は「新しくやってきた日本人出張者にも、私と同様に本人専用のカードを作ったら、喜ぶと思うよ」と軽い気持ちで中国人スタッフに助言しました。

すると、私の右腕を務めるほど日本事情に詳しい中国人スタッフが、驚いた表情を浮かべながら感慨深げにこう言いました。

「やはり、幸地先生は日本人ですね~。中国人だったら、VISITOR入室カードであっても全く気にしないと思います。自分専用の入室カードを持つだけで会社に仲間意識を持つなんて・・・(笑)」

考えさせられる一件でした。

私は、古き良き時代に育った日本人先輩の背中を見て、日本的社風の大企業ですくすくと育てられたビジネスパーソンです。ただし、新人類やバブル入社組よりは1つ下の世代。

よって、会社に骨を埋める終身雇用こそ「善」だとする価値観を肌感覚で知っている一方、会社組織に限界を感じ「個人としてプロフェッショナルに生きる」に憧れを感じるお年頃でもあります。実際、私の職業人生は、完全に後者の路線を突っ走って来ました。

そんな私ですら、中国の職業観に照らし合わせると「組織中心に生きる典型的な日本人タイプ」と苦笑されたわけです。ま、そうであるからこそ、私は中国オフショア開発コンサルタントとして、日本を代表する企業から信頼を勝ち得てきたのでしょう。

■ 問いかけ

【海外出張中】あなたは、自分専用の入室カードを貰うと「仲間意識」を持てるような気がして嬉しいですか? それとも、訪問者用VISITORカードでも全く問題ありませんか?

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協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

※なお、セキュリティの観点から、外部講師や出張者には必ずvisitor専用カードを使わせる会社も多数あり。

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不慣れな土地でタクシーのボッタクリに遭わない工夫

先週の土曜日、大連空港から日航飯店までタクシーに乗りました。正規のタクシー乗り場で拾ったにもかかわらず、メーターが改造されているようで、運賃がどんどん上がっていきます。

結局、いつもの25元の道が「40元」に。大連日航ホテルに到着すると、私はすぐにホテル服務員を呼んで冷静にこう告げました。

「このタクシー料金、高すぎる。オレは25元くらいだと思う。メーターが壊れていると思う」

すると、タクシー運転手は即座に「26元でいい」と白旗宣言。

私はすかさず「25元だ」と。

お友達によると、最近はクレームひとつでタクシー営業資格が一発停止となることもあるらしいので、この運転手のお手本のようなリスク管理にある種の清々しさを覚えました。

タクシー料金のインフレも中国人民の懐を直撃するようですが、今回のは単なる「ボッタクリ」事件でした。

こうやって毎日、空港で旅行客を少しずつ騙して儲けているのね、と思うと、ちょっと切ない大連の冬空でした。

このボッタクリタクシー運転手はかなり手練で、私の「タクシー料金が高すぎる」に対して全く反論しませんでした。もし、少しでも私の怒りに油を注ぐような態度があれば、対抗措置として、デジカメを取り出し、運転手の顔写真とIDを撮影する振りをしたでしょう。

いつもお世話になる中国広東省のメルマガ読者からのご意見。

大連のタクシーは良いですねぇ。あっさり認めるなんて考えにくいです。ホテルマンを登場させた幸地さんの作戦勝ちなのかな? 広州○○辺りのタクシーは、メータが付いていても料金は交渉になります。「打計表去」と交渉が成立した挙句、メータがおかしいと目も当てられません(笑)

先週末は○○からの仕事帰りで○○のバスターミナルに着いたら、どのタクシーも法外な値段を言うか、長距離で無ければ乗せないと言う雲助振りでした。結局3人乗り合いで、それぞれから料金を取ろうと言うタクシーしかなく、腹を立てて1kmほど歩いて流しのタクシーを拾いました(苦笑)

さらに、大連で活躍する友人からの情報提供。

たぶん「黒車」(ニセモノタクシー)でしょう。新市長になって公安局長も代わり、黒車が一層された(前市長に利権一掃が目的だとか)そうですが、またまた増えてきたんですかね。
■ 問いかけ

<問1>大連空港から日航飯店への道中で、すぐにタクシーのメーター改造に気づいた私ですが、運転手との1対1交渉は避けました。「ホテルマンを登場させた幸地さんの作戦勝ち」とは、いったいどういう意味でしょうか? 

<問2>ボッタクリタクシーの被害者が、運転手の顔写真とIDを撮影する効果とそのリスクを分析しなさい。

<問3>不慣れな土地で、タクシーのボッタクリに遭わないようにするための工夫を複数挙げなさい。例えば「空港からホテルへの移動」を想定した対策。

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大連タクシー事情

風のうわさによると、大連のタクシーは「安全」との評判。なぜなら、大連タクシーには、運転席を囲う安全柵が存在しないからです。オフショア大學では、かつて大連には凶悪なタクシー強盗が少なかったから、だと分析しています。

一方で、大連では、タクシーの相乗りは日常茶飯事。その上、最近は偽物タクシーも出始めたのですね。少し残念です。

前月の大連訪問時に空港で拾ったタクシーの運転手は「日航飯店」が分からず、かなり遠回りされました。危うく星海広場まで行きそうな勢いでぐるっと回って、人民広場の前を通って、渋滞に巻き込まれながら、中山広場を経由して日航飯店へ。

それでも38元でした。
今回のボッタクリは渋滞なしの最短ルートで40元。

先月乗車した日航飯店がわからず遠回りした運転手は明らかに新人の田舎者。この田舎者は、無線で一生懸命に道を聞いていたのが微笑ましいのと、新しい道を通ったので新鮮な気分だったので、あえてクレームはつけませんでした。

大連のタクシー不足(需要と供給のバランス悪化)は相変わらずですね。

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国際婦人節

毎年3月8日、中国では「国際婦人節」と呼ばれる非公式的な記念日を祝います。日本語では「国際女性デー」「国際女性の日」、英語では「International Women's Day」と呼ばれます。

多くの中国ソフトウェア企業では、あくまでも非公式的ながら国際婦人節を「祝日」と同様に扱います。ただし、祝日を謳歌できるのは女性従業員のみ。

・午前出社、午後からお休み(半ドン)
・女性従業員のみ

■ 問いかけ

実際に中国オフショア開発プロジェクトに携わる人に質問します。

<問1>あなたは、3月8日「国際婦人節」に中国オフショア委託先の女性従業員が午後休(半ドン)を取る習慣があることを知っていますか?(Y/N)

<問2>あなたの組織では、「国際婦人節」に関する報連相がありましたか?(Y/N)

<問3>あなたの組織では「国際婦人節」に関するリスク対策がなされていますか?(Y/N)

<問4>日本側の業務都合により、あなたは3月8日「国際婦人節」にも女性従業員を含む中国メンバー全員を残業対応させたいと考えています。春節期間中(旧正月)に残業させる難易度を10とするとき、国際婦人節の残業の難易度はどれくらいでしょうか?

 →回答例
 ・春節残業の難易度 10
 ・国慶節残業の難易度 ??
 ・5月連休残業の難易度 ??
 ・国際婦人節 ??
 ・本人誕生日 ??
 ・配偶者誕生日 ??
 ・子供の運動会 ??

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