弱点克服ばかりで強みに意識が向かない
オフショア大學では、中国オフショア委託先で現場の中国人スタッフを実践的に指導するカリキュラムを提供します。
中国人による中国式ソフトウェア開発業務に、日本式の優れた観点を追加融合させるのが主な指導方針です。ときどき、中国文化には不適合だと感じながらも、日本式の面倒なマイクロマネジメント方式を現場に導入します。
なぜならば、他でもなく「中国人幹部」から、中国側の弱みを補強するよう強く要望されるからです。
・提案力が弱いので指導強化してください。
・チーム全体の品質意識を向上させたい。
・根本原因分析が弱いので、論理思考力をつけさせてください。
・新人が多いのでリーダーが忙しい。ボトルネックを解消したい。
事ほど左様に弱点の克服に余念がない一方で、自分たちの強みを生かした発展の発想は中国人幹部からはなかなかあがって来ません。オフショア大學の指導を受ける張本人も同様です。
私「あなたの課題は何ですか?」
中「すらすらとよく喋る」
私「では、あなたの強みは何ですか?」
中「えっ」
私「あなたの強みを生かして、会社や顧客にどう貢献しますか?」
中「・・・・・・」
■ 問いかけ
<問1>弱点克服ばかりに意識集中する傾向は中国オフショア現場でよくある特徴ですか? それとも日本も同様ですか?
<問2>中国オフショア現場が弱点克服ばかりに意識集中する理由を分析しなさい。
<問3>問2の分析結果は、日本が弱点克服する理由と同じですか。違いますか?
※今日の問いかけについて、本誌発行人の主観的意見はありますが、客観的な答えはありません。6月オフショア開発実践セミナーで、事例を交えながら一緒に検討したいと思います。
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Comments
1.同様か、中国より日本のほうが多い。
2.会社・人による
3.目的が違う場合、理由が違うことになる。
Posted by: jokouyou | July 08, 2012 01:00 PM