沖縄銘菓「紅いもタルト」も嫌われた
お土産の話題は永遠に不滅です。今日も沖縄の銘菓が中国で嫌われた事件を紹介します。
※ちんすこうが嫌われた事例と原因分析はこちら。
沖縄銘菓「ちんすこう」が嫌われた
<事例2>
沖縄出身の好青年、島袋さんは、中国出張用のお土産として、地元の那覇空港で「ちんすこう」と「紅いもタルト」を買い込みました。
*ちんすこう :中華風の素朴なクッキー(餅干)
*紅いもタルト:沖縄の素材を使った洋風の生菓子
島袋さんは出張先の中国現地法人に着くなり、用意したお土産を関係者に配る準備を始めます。配布先は主に関連する2つのプロジェクトXとYのメンバー。なぜか、プロジェクトXには女性の中堅メンバーが多く含まれます。
島袋さんは、女性が多いプロジェクトXメンバーへのお土産として、紅いもタルトを配るつもりでした。女性には洋菓子がウケると踏んだからです。
ところが、1つ心配な点があります。
最近、業務多忙のプロジェクトXに増員がかかりました。7月から新たに新人と中途採用者が配属されており、メンバー総数は7名から9名に増えているはずです。
島袋さんが買ってきた紅いもタルトは8個入りです。先月までなら十分に足りていましたが、今月は不足する可能性があります。
島袋さんは安全策として、12個入りの「ちんすこう」をプロジェクトXへのお土産とすべきか悩みました。ちんすこうは、中華風の素朴なクッキー。一箱に梱包される数が多く、日持ちするので、お土産には最適です。ただし、一部の中国人は「ちんすこう」を嫌う可能性があることを知っています。
島袋さんはすぐに解決策を思いつきます。そんな悩みは、今から挨拶する直属上司の統括部長に聞けばいいじゃないか、と(笑)。
プロジェクトXとYを統括する部長さんは、島袋さんの質問に対して笑いながらこう答えました。
「まだ増員されていないから大丈夫ですよ。新人は研修しているし、
中途採用は難しいですから。哈哈哈」
島袋さんは「おいおい、それはそれで、業務は大丈夫かよ」と心の中で苦笑します。
で、結局、紅いもタルトを、当初の予定通りプロジェクトXのメンバーに配りました。
・・・後日談。
帰国日の前夜、島袋さんの送別会の席で、プロジェクトXの女性管理者が島袋さんにこっそり耳打ちしました。
女 私は島袋さんが持ってきたお土産を食べていません。
島 なぜですか?
女 リーダーの葉さんが「島袋さんのお土産は美味しくないので、あなたは食べない方がいい」と言ったからです。
島 ええーー(涙)
女 葉さんったら酷いですね。中国人は正直だから許してください。
島 はい(ショボン)
飲み会の席ではこのまま話は流れましたが、後日、島袋さんは大事な事に気づきました。
たとえ味覚が異なる中国人であっても、あの「紅いもタルト」が不味いわけがない。洋風の生菓子だし、1つずつ梱包されて見た目も悪くない。いったいなぜリーダーの葉さんは「美味しくないのであなたは食べない方がいい」と言ったのだろうか?
■ 問いかけ
<問1>今号の<事例2>に含まれる中国固有の事情を全て列挙しなさい。
<問2>島袋さんの疑問に答えなさい。
いったいなぜリーダーの葉さんは「美味しくないのであなたは食べない方がいい」と言ったのだろうか?
<問3>心優しい島袋さんが、二度と同じ過ちを繰り返さないよう暖かい助言を与えなさい。
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