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「明日以降にお願い」に明日は含まれるか?

有名4コマ漫画「中国嫁日記」の著者による日本語学習者の小ネタ集から、気になる話題を1つ取り上げます。

Q.「明日以降にお願い」に明日は含まれるか? →中国嫁「含まれない!」 ブブー、不正解。含まれます。

Q.「二年ぶり」と言えば、空白期間は何年? →中国嫁「1年!」 ブブー、不正解。2年間です。

参考文献:井上純一(2013)、月とにほんご、アスキー・メディアワークス

●先週、西日本某所で開催されたオフショア開発社内研修でも同様な議論で会場が盛り上がりました。

「すぐに対応してください」→ 何時までに対応すべき?

「今日中に送付せよ」→ 何時までに送付すべき?

「一両日中に」を英訳せよ→ ・・・(受講生ら苦笑)

教科書的には「すぐに」や「今日中に」と曖昧な表現で指示する方が間違っています。よって、締め切りは、聞き手の解釈によって常に変わります。ある者はすぐに着手するだろうし、ある者は定時後の残業によって対応するかもしれません。

ところが現実は、そう簡単ではありません。

なぜなら「すぐに」や「今日中に」を具体的な数字で表現するのは、日本文化では野暮だからです。つまり、「すぐに」や「今日中に」を理解できない聞き手は、江戸文化でいう「粋(イキ)」ではないとの感覚です。あゝ、まさに、あうんの呼吸。

さらに、日本語話者は、相手との良好な関係を演出するために、あえて数字による厳密な作業指示を避ける傾向があります。

実際、西日本某所のセミナー受講者も、協力会社に対して「今日の18時までに」ではなく「今日中に」と依頼するほうが柔らかい印象を与えると発言しました。私も同感です。

■ 問いかけ

<問1>以下は、中国人スタッフによる日本語の発言です。日本語として不自然な箇所や、誤解を招くおそれがある表現を全て指摘しなさい。

(a) 来年度の開発人員は一気に二倍となる計画です。

(b) 今夜の宴会、二年生以下のスタッフは参加費無料です。

(c) 日本は何でも安いです。2割-3割がいっぱいアルよ!

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