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ミャンマー訪問記「大学生の技術力」

先月、ヤンゴン市内の日系企業でミャンマー人Software技術者に社内講義しました。

今日はミャンマー人SEの技術力を考察します。

ヤンゴン市内に進出した日系オフショア企業2社によると、2013年夏の時点、ヤンゴンでは求人数よりも求職者の方が多い「買い手」市場です。つまり、今のところヤンゴンは、簡単にIT技術者を採用できる環境だと言えます。来年2014年の動向は不明ですが。

中国・インド・ベトナム・他のオフショア委託国と同様に、ミャンマーでも、SE求人はほぼ情報系出身の大卒者に限ります。文系出身のSEが現場で実力発揮する日本市場とはまるで違います。


ミャンマーの情報系大学教育の水準を他国と比較してみましょう。

ミャンマーの大学事情を理解するには、近代の少数民族問題と内戦の歴史について触れないといけません。ただし本誌では、詳細な説明を割愛します。ミャンマーの近代歴史&政治動向に興味ある方は、後述する参考文献をご覧ください。


・ミャンマーの大学教育は大きく後退

軍事政権が長く続くミャンマーでは、学生の政治活動を抑制するため、大学の発展をあえて否定し続けました。2012年まで、学生の集結を避けるため大学は3年制を採用し、キャンパスも全国に分散させました。飛躍的な経済発展が期待される2013年には、幸いにも5年制に制度変更されました。今後も、ミャンマーの大学教育改革が期待されます。

中国でも、文化大革命期には大学が弾圧されました。参考までに。


・学生1人にコンピュター1台・・・、すら実現されなかった

欧米企業がこぞって製品提供する中国の大学とは対照的に、ミャンマーではつい最近まで情報系学部にすら学生が学ぶまともなコンピュータ設備は備わっていませんでした。よって、プログラミング授業も座学が中心。現在、日系オフショア企業で働く主力部隊は、大学時代に実機を用いた訓練をほとんど受けていません。


・情報系大学卒業者は年間○○千名

毎年、ミャンマーの大学からIT技術者の卵が一定量供給されますが、就職先が限られるため、企業による買い手市場が続いています。


・女子学生が圧倒的に多い

学生の8割が女性だと言われるミャンマー。高校卒業前に全国統一的な試験を受けて、点数の高い順番に自分が志望する大学に入学します。医学系と外語系が人気で、もちろん、最近は情報系学部も人気急上昇中。ほんの数年前まで、情報系学生の9割は女性だと言われましたが、最近は男女比○:○(女性=○%)とのこと。

中国やベトナムとは全く異なる状況です。


・実践不足を補い、就職を有利にするIT専門学校が台頭

中国と同様な状況です。ミャンマーでは、そもそも、一部の幸運な孤児院出身者を除いて、富裕層の子供だけが大学に通えます。そのため、子供の就職を有利にするために、親がIT専門学校に通う学費を払います。

ベトナムとは異なり「昼は会社勤め、夜は通学」の社会人学生は少ない模様。中国にも、以前から社会人向けビジネススクール(MBA)に通うSEは大勢います。

参考資料
ミャンマー大使館Webサイト (英語)
・松下英樹(2013)、新聞では書かない、ミャンマーに世界が押し寄せる30の理由 、講談社
・宮本雄二(2012)、激変ミャンマーを読み解く、東京書籍
・みずほ総合研究所(2013)、全解説ミャンマー経済―実力とリスクを見抜く、日本経済新聞出版社
・地球の歩き方集室(2012)、D24 地球の歩き方 ミャンマー 2013~2014 改訂第16版、ダイヤモンド社

■ 問いかけ

以下のミャンマー大学事情について答えなさい。

<問1>情報系学部の授業は何語で実施されるか?

<問2>直近の情報系大学卒業者を予想しなさい。年間○○名?

<問3>最近の情報系学生の男女比率を予想しなさい。

<問4>ミャンマーでは、最大の経済都市ヤンゴンに情報系学生が集中している(Y/N)

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