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ミャンマー訪問記「現地企業のSEは頻繁に転職する」

先日の「転職しやすさの国別比較」で、日系企業で働くミャンマー人SEはあまり流動しないと書きました。

上記を文面通りに解釈すれば、2013夏時点では正しい情報です。ですが「日系企業で働く」を見逃すと誤解する恐れがあるので、以下の通り補足説明します。

関係者の証言によると、ミャンマー現地企業で働くミャンマー人SEの流動率は決して低くありません。むしろ中国人並みと言っていいほど、高い人材流動に悩まされているそうです。

なぜでしょうか。

以下の参考情報をもとに、なぜミャンマー人SEが激しく流動するのかを論理展開を組み立ててみましょう。


参考情報(1)

現在ミャンマーでSEを雇用する現地企業といえば、金融機関や通信業といった大手が中心です。もしかしたら、民間よりも国営企業の勢力の方が強いかもしれません(要確認)。


参考情報(2)

元気一杯のミャンマー人技術者(ソフトウェア以外も含む)は、祖国で2-3年働くとすぐに海外に出稼ぎに行きます。なぜなら、海外では10倍以上の給与が簡単に手に入るからです。


参考情報(3)

海外に出稼ぎに行ったミャンマー人技術者の多くは、数年で祖国に戻ります。調査不足ゆえその原因を断言できませんが、関係者の証言によると、例えば、出稼ぎ国の外国人労働者年齢制限に引っかかったり、ミャンマーで待つ家族の元にいち早く戻りたい、などの理由が挙げられます。


参考情報(4)

ミャンマーに戻った元出稼ぎ技術者は、海外と祖国の埋められない給与格差になかなか我慢できません。頭では理解していても、感情が邪魔をするのです。


参考情報(5)

現在のミャンマーでは、海外で蓄積した技術・経験を活かせる高級人材への求人は限られています。当然ながら、海外出稼ぎ時と同等な給与額が保証される職場なんて、まず考えられません。

■ 問いかけ

<問1>2013年現在、海外で出稼ぎ労働するミャンマー人技術者(ソフトウェア以外も含む)の数を予想しなさい。

<問2>かつて海外出稼ぎ労働の経験があり、現在はミャンマーで働く技術者の総数を予想しなさい。

<問3>日系企業で働くミャンマー人SEはあまり流動しない一方、現地企業で働くミャンマー人SEは中国人並みに流動(転職)すると言います。一体なぜでしょうか?

<問4>近い将来、日系企業で働くミャンマー人SEの流動性が高まると仮定します。その理由を論理的に説明しなさい。

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