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中国プラスワン戦略再考の3つの留意点

「中国プラスワン戦略」という言葉が、オフショア開発界隈でも再び聞こえてくるようになりました。

「再び」と書いた通り、前にも一度、オフショア開発界隈で中国プラスワン戦略が盛り上がった時期があります。それは、靖国問題に端を発する反日運動が中国全土に広がった2005年頃です。

オフショア開発に限定したとき、中国プラスワン戦略の本命はベトナムです。2005年もベトナムが中国代替の最有候補地でした。

ところが実際には、中国オフショア開発への一極集中リスクは以前とさほど変わりません。その理由は規模感の違い、すなわち、単純に対日ソフトウェア技術者数の違いと断言してよいでしょう。

私は国際経済の専門家ではありませんが、オフショア大學には数多くのグローバルソーシング戦略に関する質問が寄せられるため、日頃から幅広い業界に目を向けて最新動向を注意深く観察しています。

オフショア開発における中国プラスワン戦略を理解するには、以下の3点に留意することが大切だと考えています。

・数値や生データで実態把握すること
・異業種の先行事例を参考にすること
・全体のマクロ視点と自社に特化したミクロ視点を区別すること


■ 問いかけ

<問1>中国と東アジア地域のオフショア委託候補地の規模感を具体的に比較しなさい。

a) 国家規模
b) ソフトウェア技術者数の規模
c) 対日ソフトウェア技術者数の規模

<問2>中国と東アジア地域のオフショア委託候補地、それぞれの人件費の推移を時系列データで示しなさい。

<問3>日本の人件費の推移を時系列データで示しなさい。

<問4>中国プラスワン戦略に沿って、ベトナムやアジア諸国に生産拠点を移して成功した事例を1つ挙げて、成功要因を分析しなさい。

<問5>あえて中国プラスワン戦略を否定し、今でも中国に主要な生産拠点を置きながら成功した事例を1つ挙げなさい。さらに、その成功事例を分析しなさい。

<問6>一般に中小ソフトウェア企業にとって、中国プラスワン戦略はあまり意味を持ちません。一体なぜでしょうか。

<問7>あなたの会社の中国オフショア開発には、コストメリット以外に優れた利点はありますか?(有/無) ※綺麗事ではなく本音で答えること。

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