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海外視察の罠/認証資格の誇張表現

中国生産委託先を視察する日本人出張者がよく侵す失敗。


・認証資格の誇張表現に惑わされる

「我が社はCMMを取得しています」などの謳い文句に鵜呑みにし、本来の実力を見誤ることです。そもそも、CMM/CMMiは過去のある時点において、限定された組織で、一定基準の成熟レベルが達成されたことを示す目安に過ぎません。過去に素晴らしかったからといって、現在も優れた状態が維持されているとは限りません。

他業種と比べて、規模が小さく、ライン業務よりもプロジェクトが主流で、業務内容が頻繁に変わるソフトウェア開発の海外製造委託では、一人のキーパーソンが退社/異動するだけで、仕事の成果がガタ落ちします。

たとえ、中国委託先が立派な認証資格を自慢しても、常に「現状」を、自分の目で観察する習慣を心がけましょう。


●Q&A例1
海外「我が社はCMMを取得しています」
日本「そうですかぁ。で、対象範囲は?」
海外「開発部門です」
日本「じゃ、今回の検証案件ではあまり関係ないね」


●Q&A例2
海外「我が社はCMMを取得しています」
日本「そうですかぁ。で、対象範囲は?」
海外「全社が対象範囲です」
日本「いつ?」
海外「7年前」
日本「当時の社員数は?」
海外「120名」
日本「で、現在は600名ですよね」
海外「はい。急成長しました!(自慢)」
日本「ということは、・・・(突っ込み所)」


●Q&A例3
海外「我が社はCMMを取得しています」
日本「へーー。ここだけの話、費用はいくら位かかりましたか?」
海外「大体○○○円くらい」
日本「自社負担と政府補助の割合は?」
海外「実は政府が○○%補助してくれました」
日本「・・・(ここから知恵を絞って突っ込みましょう)」


後日、以下の点を解説します。

・顧客実績の誇張表現に惑わされる
・社員数の規模感を勘違いする
・物理セキュリティ設備に満足し運用実態を見落とす
・無免許/無許可操業の確認漏れ
・予想以上に高い人材流動率(特に中堅以上)
・優れた製造実績=優れた保守運用サービス、の勘違い
・キーパーソンの業務掛け持ちにより、自社対応の優先度低下
・社内教育カリキュラムに満足し運用実態を見落とす


■ 問いかけ

<問1>あなたが視察した海外ベンダーが、セキュリティ系認証資格を誇らしげに自慢しました。効果的な突っ込みとなるQ&Aを創作しなさい。

<問2>上記Q&A例2の最後の発言「・・・」に適当な文章を埋めなさい。

<問3>上記Q&A例3の最後の発言「・・・」に適当な文章を埋めなさい。

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