"他人のprideを潰す"英語表現
オフショア大學では、インドを含む東アジア地域でのオフショア開発で使うための英語教育に着手しました。オフショア大學による「国際共通語としての英語」トレーニングの例をいくつか紹介します。
●英語の「核(core)」
国際的に意味を共有できる発音/イントネーション/単語/文法の根源的意味を特定します。
・theを日本語「ザ」と発音してもわかりやすさの障害にはならない
・/L/と/R/の違いも文脈から想像がつくので過度の心配なし
・子音連結、短母音を含めた母音の基本的な音が重要(didn't)
・質問する際のイントネーションは世界共通
・単語"hold"の根源的意味は「持つ」ではない
●中国語と日本語の「面子」、英語「pride」のコアを比較分析
私とオフショア大學英語講師の問答を通じて、中国語と日本語の「面子」、そして、英語「pride」の根源的意味=核(コア)の違いを分析します。
まず、私は、英単語"pride"を用いて「相手の面子を潰す」を英訳できるか、と軽くジャブを放ちました。
すると、オフショア大學英語講師は、「英語で"他人のprideを潰す"みたいな表現は聞いたことない」と返答しました。(※メルマガでは別途、補足説明あり)
次いで、「中国では面子の貸し借りがあるが、"pride" を使って英語表現できるか?」と私が質問したら、講師曰く「それも聞いたことがない」。
辞書によると、"pride"は主に個人的な主義主張・価値観に基づきます。そのため、中国と日本に共通する、他人から見られることを前提とした「顔に泥を塗られる」のような発想はなさそうです。
ちなみに、"losing face"は華僑の影響ではないか、と勝手に予想しています。
ここで、あえて他人からの視線・世間体を気にした「面子」っぽい英語を講師に探してもらったら、"honor"がそれに近いと助言をいただきました。"honor"の一般的な日本語訳は「名誉」ですね。
でも、やはり、英米に"honorの貸し借り"なんて感覚はなさそうです。
■ 問いかけ
<問1>日本以外のほとんど国の英語話者は、教科書的な子音連結のルールにしたがって発音する(Y/N)
例:日本では、didn't を“ディドゥント”と4音節で発音。
<問2>質問時に語尾を上げるイントネーションは、ほとんどの国や地域で共通します。では、質問時以外に、多くのの国や地域で共通するイントネーションの例を挙げなさい。
<問3>英語"pride"の根源的意味を調べて、面子との違いを比較表にまとめなさい。
<問4>英語表現"losing face"は華僑が作った(Y/N)
<問5>英米にも、他人の"honorを潰す"とか"honorを奪う"などの感覚は存在する(Y/N)
<問6>オフショア大学講師が提唱する「文法のコア」とは何でしょうか。いきなりで恐縮ですが、ヒント無しで予想しなさい。
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