会議室を「押さえる」に相応しい単語は get, keep or hold?
昨夜、東京代々木にて、第47回オフショア開発勉強会が開催されました。テーマは「英語による業務遂行トレーニング」。
社会人向け英語教育で実績のあるオフショア大學公認のゲスト講師が登壇。教科書的には間違った英語を物怖じせずしゃべり倒すインド人の紹介から始まり、英語を母語としない地域のソフトウェア技術者との円滑なビジネス遂行に役立つ英語技法を演習しました。
●インド人英語の特徴(教科書的には×の例)
They have house with three rooms.
I made much effort.
He mentioned about his dream.
Let's search it.
This is correct, haina?
He said I am studying Sanskrit.
A young boy was there.
Very good, very good, very good.
Come, come, come, come.
You are not busy. “No, I am busy.”
よくあるインド人英語の例を眺めると、意外にも日本人が誤用しがちな表現と似ていることに気づきます。
下から2番目の“Come, come, come, come.”なんて、いかにも中国人が言いそうな表現ですね。インド人英語の紹介を終えた後、ある受講生が、以下の様な興味深い質問を投げかけました。
Q.我々は、各地域の特徴をそれぞれ覚えないといけないのでしょうか? 例えば、シンガポール英語やベトナム英語など。もしそうなら、とても負荷が大きいのですが。
A.答えは「No」。安心してください。私が提唱するGlobal Englishでは、インド英語やシングリッシュのような地域毎の癖を覚える前にやるべきことがあります。相手の話をより正確に聞き取るためのインド英語学習は意味がありますが、あなた自身がインド英語を喋る必要はまったくありません。
オフショア大學講師が提唱する国際共通語としてのGlobal English とは、単なる問題解決手段に過ぎません。すなわち、数ある業務遂行に役立つ道具の一つに過ぎないということです。
そして、国際共通語としてのGlobal Englishを操るためには、英語のコアを知ることが何より重要だとオフショア大學講師は説きます。
英語のコアは、主に以下の四領域に分類されます。
・発音
・単語
・文法
・コロケーション(言葉と場面の組合せ例)
英語のコアを頭の中で映像として理解できるようになると、これまで直訳や丸暗記に頼ってきたかつての英語苦行から解放されるようになる、というのがオフショア大学講師の基本方針です。
昨夜のオフショア開発勉強会では、特に2番目の「単語」に焦点をあわせました。
オフショア大學式 Global English を使いこなすために必要な最低限の単語(動詞に限定)は以下の通りです。
take, give, get, have, hold, keep, make, break, cut, be, put, set, catch, come, go, run
その他、いくつかの基本的な前置詞/副詞/助動詞を加える事で、いとも簡単にオフショア大學式 Global English の単語群は完成します。もちろん「言うは易く行うは難し」ですが・・・苦笑
一連の単語解説が終わった後、オフショア大学講師からいくつかの確認問題が出題されました。
■ 問いかけ
<問1>会議室を押さえる、の「押さえる」に相応しい単語は?
(1)get (2)hold (3)keep (4)set
<問2>部下を優しく諭すように助言するときによく使われる助動詞は?
<問3>(教科書的に間違った表現ですが)以下の二つの文章の微妙な違いを説明しなさい。
- He mentioned about the issue.
- He mentioned on the issue.
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