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「確認した」の直訳

オフショア開発の進捗会議で「最重要モジュールの状況」について質問された。あなたは「確認した」と報告したい。下記のうち、適切な表現はどれか?

I checked it.
I have checked it.

※上記よりもより自然な英語表現はありますが、ここではあえて、学習意図を強調するために単純化しました。ご了承ください。

■ 問いかけ

<問1>受験英語レベルの出題で恐縮ですが、進捗会議で発言された以下の2つの英文の違いを述べなさい。

(a) I checked it.
(b) I have checked it.


<問2>次の中国語文章は、3つとも「モジュールを確認した」と直訳可能です。これらの意味の違いを述べなさい。

(a) 这些模块验证完了。
(b) 这些模块验证过了。
(c) 这些模块验证了。


<問3>進捗会議で、日本人技術者が日本語で「確認した」と言った。下記の選択肢から最も意味が近いものを1つ選びなさい。

(a) 100%確認済み
(b) 確認中、ほぼ結果は見えている
(c) 確認中、結果はまだ分からない


※下の画像をクリックするとオフショア大學英語講座ページに画面が移ります。
Ok

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英語で「この点について議論したい」

英語で「この点について話をしたいのですが」という時に使う動詞は何でしょうか。長年、受験英語と格闘した多くのあなたは、即座に複数の候補を挙げられることでしょう。

talk, speak, discuss, argue, ...

答えは、状況によって変わります。なぜなら、Global English は常に状況依存するため、唯一絶対の正解など存在しないからです。

同時通訳の関谷英里子氏は、ある大学院向け講義の中で、こんな面白い事例を紹介しました。

学会などのプレゼンテーション冒頭で、面識のない複数の人々に対して使うと仮定するなら、"share" が適当な訳であることが多い。プレゼンテーションの本論に入る前に、前提となる背景情報を皆で共有しよう、という意図である。

この話を聞いて、私は同時通訳者のプロの妙技に心底感動しました。

「話す」の英訳で"share"が使えるなら、状況によっては "review"も使えそうな気がします。

英単語のコアに従えば、オフショア開発業務で "argue" が使えるのは、それなりに限定されることも理解できるでしょう。意味がわからない人は、辞書を引いて "argue" のコアを調べてください。

優れた同時通訳者に限らず、英語を使ってオフショア開発で成果を出す人は、英語のコアを深く理解すると同時に、日本語で思考する段階においてすら状況に応じた「言い換え」のテクニックを駆使してると思われます。


■ 問いかけ

<問1>「この点について話をしたい」の英訳 で"review"が使えるとしたら、一体どのような状況が想定されますか。


<問2>「この点について聞きたい」で使える英語動詞をできるだけたくさん挙げなさい。また、使える状況も述べなさい。


<問3>英語で「この点について議論したい」という時に使う動詞は何ですか?  細かいニュアンスの違いを論じなさい。

・候補動詞 : discuss, argue, talk, ...
・候補前置詞: about, on, in, with, over, through, ...


<問4>英語で「この点について議論したい」という時に使う前置詞は何ですか? 細かいニュアンスの違いを論じなさい。


<問5>英語で「この点について議論したい」という時に使うと便利な副詞をたくさん挙げなさい。もちろん、細かいニュアンスの違いを論じなさい。

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watch に相当する「きく」動詞

最近は英語の話題が続いて恐縮です。

なぜ英語かというと、オフショア大學では、業務で使える英語、特にオフショア開発で英語を母語としない者同士が会話するための Global English の教育に取り組んでいるからです。

【東京・3/27】やり直し英語によるオフショア開発
http://www.offshoringleaders.com/seminar20140327/


上記の英語講座では、講師と進行役の私が以下のような会話を繰り広げます。事前に台本が用意されているわけではありません。私が疑問に感じた点を、素直に講師にぶつけているだけです。

英語初心者の皆さんには、私の質問そのものから Global English を学ぶヒントを得ていただきたく。コーチングを勉強した人なら直感的に理解できると思いますが、答えを知っている事実よりも、答えを導き出す質問を生み出せる方が遥かに有益です。


教科書的に不適切な英語表現だと知りながら、あえて質問する私の姿を一部披露します。ご参考までに。


(1)進捗確認で役立つ go と come の違い

講師「プロジェクトの進捗状況を確認する便利な表現の1つに"How's the project going?" があります」
私 「では、"How is the project coming?" の意味は?」
講師「・・・(顔色を変えず、平然と回答する)」

(2)対象を絞る、焦点を当てる前置詞の使い分け

講師「学校では "be interested in"と丸暗記させられたけど、前置詞のコアを理解すれば、構文を忘れても大丈夫」
私 「"be interested with" は? "on"や"about"もあり得る?」
講師「・・・(ニュアンスの違いを淡々と解説する)」


(3)すでに日本語化した「ゲットする」の根本的誤り

講師「日本人はカタカナ英語ゲットのせいで get を誤解している」
私 「会議室で "get the materials for me" と言えるか?」
講師「...(pass, take, give との違い解説する)」


(4)似た概念を関連付けて英語力を飛躍的に伸ばす良い質問1

講師「"see"と"look"の違いを理解するために、"hear"と"listen"の違いや、日本語の見と観の違いも一緒に考えるとよいでしょう」
私 「どういう状況なら "nice to look you" と言えるか?」
講師「...(苦笑)」


(5)似た概念を関連付けて英語力を飛躍的に伸ばす良い質問2

私 「目で見る動詞には "see"と"look"の他に"watch"があるが、耳で聞く方にも "watch" に対応する動詞はあるか?」
講師「...(さすがに慌てて辞書を引く)」


■ 問いかけ

<問1>「答えを知っている事実よりも、答えを導き出す質問を生み出せる方が遥かに有益」、あなたは同意しますか?(Y/N)


<問2>プロジェクトの進捗状況を確認する便利な表現の1つに "How's the project going?" があります。

(a) "How's the project going?" を正確に和訳しなさい
(b) "How is the project coming?" と(a)の違いを論じなさい。


<問3>"be interested"の後には前置詞"with","on","about"が使えるはずだ。なぜなら、我々は Global English の使い手だから。(同意/不同意)


<問4>日本語「会議室をゲットした」は一般に業務で通じます。ところが、英語で会議室を"get" すると、日本語「ゲット」とは意味が異なります。英語のコアに着目して、その理由を答えなさい。


<問5>「みる」と「きく」、英語では以下の動詞が対応します。

 see ⇔ hear  :意識しなくても見える、聞こえる
 look ⇔ listen :意識を対象物に向けて見る、聞く

では、watch に相当する「きく」動詞は何でしょうか? 受験英語ではなく業務の観点から答えなさい。答えは複数あって構いません。

※あなたの英語力を問うクイズではありません。あくまでも、業務で実際に使える "watch" に相当する「きく」を見つけなさい

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英語 "a water" のあらゆる可能性

最近オフショア大學では、業務で使える英語、特にオフショア開発で英語を母語としない者同士が会話するための Global English の教育に取り組んでいます。

オフショア大學の英語講座では、国内外で専門教育を受けたビジネスパーソン向け英語教育で実績のある講師が担当します。私は講師役ではなく受講生の学習を促進する伴走者の立場で活動してます。

2014年2月、オフショア大學では、主に英語初心者を対象にトレーニングを実施しました。講座では、マラソン選手に寄り添って支援する者のように、私は受講生とつかず離れずの距離を保ちつつ、彼らの英語習熟度を高める裏方活動に専念しました。

学習の伴走者として私の持ち味が最も発揮される場面は「あり得ない状況を仮定した質問」を投げかけるときでしょう。

例えば、こんな感じです。


●カタカナ英語として頻出する"system"のコアを学習する場面

受講生「"system"は数えられないと思っていました」
講師 「・・・(簡単に基本説明)」


講師が説明を終えると、即座に私が横槍を入れます。

私  「"How many systems do you sell?" は理解できますよね」
受講生「OK」
私  「"There is a system designed by us." は?」
受講生「OK」
私  「では、"I would like to have a water." は?」
受講生「・・・」


受講生の多くが英語初心者とはいえ、中には直ぐに模範解答を導き出す人がいます。


受講生「"a water" とは、一杯の水、ですよね?」
講師「正解。例えば "a glass of water" の省略形」


こんな会話が流れると、私はつい意地悪な質問を投げたくなってしまいます。

私「では“一杯の”以外に、どの状況で"a water"が使えますか?」

私の質問の意図は、学校で不可算名詞だと教わった water をあえて数えてしまう「あり得ない状況」を想像させることです。

上手に状況設定すれば、授業で不正解(×)だった多くの英語表現が、実務では問題なく使えること(◯)を体感してもらいます。こうした無茶ぶりとも言える質問は、受験勉強で固まった四角いアタマを丸くする効果があります。

以上、本文はここまで。

以下、英語学習に興味のある方だけ読み進めてください。


他にも、こんな会話の流れがありました。

●夜遅くテレビ視聴する6歳の息子に向かって親が注意する場面

  親: Turn off the TV. (テレビを消してさっさと寝なさい)
  子: No! I want to watch TV.  (やだー、もっと観たい)

講師 「親の"the TV"と子の"TV"の違いは?」
受講生「・・・(初心者なのでうまく答えられない)」
講師 「・・・(簡単に解説)」

私  「では、親はこの場面で"Turn off TV" と言えるか?」
受講生「・・・(この質問には簡単に答えられる)」

私  「では、親はこの場面で"Turn off a TV" と言えるか?」
受講生「・・・(初心者なのでうまく答えられない)」
講師  ・・・(沈黙)

私  「失礼しました。この場面で "a TV" は言えないですね」
受講生&講師 ・・・苦笑

私  「では、親が子に "Turn off a TV." と言えるとしたら、一体どんな状況が考えられるか?」


ちなみに、この質問を投げかけた時点で、私は適切な答えを持ち合わせていませんでした。でも、私には "Turn off a TV." が成立する文脈が絶対にあるはずとの確信があったので、質問後すぐに懇願するように英語教師を見つめました。

心のなかで「ヘルプミー」と叫ぶ私に反応して、講師は数秒ほど考え込みました。そして、すぐさま "Turn off a TV." が成立する文脈を1つ挙げてくれました。

あっぱれ、お見事!


私は、受験英語で不正解とされる「不可算名詞を数える」や「複数形名詞を"is"で受ける」だって、適切に況設定すれば表現可能だと信じて疑いません。ただし、具体的な実現方法を知らないので、つも最後は講師に頼ってばかり(心の声 = 先生ヘルプミー!)


こうした一連の問答を通じて、英語初心者の受講生たちは確実に英語の冠詞/不定冠詞(a/an, the)のコア概念を習得します。更に、英語に対する恐怖心が徐々に取り払われていき、能動的に英語を使う態度が醸成されるようになります。

オフショア大學英語講師は、自ら状況設定して、丸暗記に頼らず、自力で文章をつくり上げる「自律的態度」こそが、Global English を使いこなす最重要コンピテンシーだと主張します。

× 受験英語:正解を求める/欧米人を真似る受身的態度

◎ Global English:自ら状況設定/状況によって正解は複数あり/正解よりも相手への共感や言葉の感性に重みを置く自律的態度


■ 問いかけ

<問1>英単語 system を分かりやすい日本語で定義しなさい。ただし、辞書の丸写しではなく system のコアに基づいてあなた自身の言葉で表現すること。


<問2>以下をあなた自身の言葉でわかりやすく定義しなさい。

(a) a system
(b) the system
(d) systems


<問3>以下の英文を読んで、設問に答えなさい。

  "I would like to have a water."

一杯の”以外に、どの状況で"a water"が使えますか? ただし、ここでは、一瓶の、一カップの、等は全て類似状況とみなします。それ以外の状況を考えよう。


<問4>親が子に "Turn off a TV." と言いました。どのような状況が考えられますか。文章が長くなってもいいので、具体的に状況設定すること。


<問5>受験英語では、複数形の名詞を"is"で受けると不正解です。ところが、業務で使う Global English では必ずしも間違いとは言い切れません。一体なぜ? 可能なら具体例をいくつか挙げなさい。


<問6>オフショア大學講師によると、Global English上達のコツは、日本語でも常にコアを意識することです。以下の例を参考にして、あなたの業務で役立つ単語群を挙げなさい。

例:先生と講師 の違いは? 


<問7>今号の本文には、Global English の精神に反する日本語表現がいくつかあります。可能な限り、たくさん挙げなさい。

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英単語 deliver に含まれるのは "go" または "come"?

今月、東京都内でオフショア大學主催の英語講座が3回実施されました。1回は公開講座として、残り2回は非公開講座として。

これまで日本語一辺倒だったオフショア開発現場ですが、発注先の多様化と日本企業の国際化の観点から、徐々にオフショア開発で英語を使う場面が増えてきました。

以下、オフショア大學の英語講座を受講したオフショア実務者らの声を習熟度別に整理します。


英語初心者の声

・5W2Hを正確に英語表現したい
・受験英語とビジネス英語の勉強方法の違いを知りたい


英語中級者の声

・海外とのメールのやりとり負担が大きい。時間削減したい
・婉曲的な依頼や苦情など、わざと曖昧に伝える技法を学びたい
・都合の悪い進捗報告を受けたとき、相手の本音を探るための英語表現を知りたい


英語上級者の声

・英語でマネジメント業務する際の具体的技法
 例:部下のモチベーション管理など


今週は、主に英語初心者を対象にオフショア開発業務で使える英語講座を実施しました。以下に、私が思わず「へー」と小膝を叩いた興味深い質問を列挙します。

・set と put の違いは? どちらも「置く」と直訳可能だけど、setには「終了」みたいな意味もある。

・deliverに含まれるのは go ですか? それとも come ですか?

・関係代名詞の that と which の違いは?
 → This is the data which I wanted to analysed.
 → This is the data that I wanted to analysed.


■ 問いかけ

<問1>英語習熟度別の声の傾向を分析しなさい。

 ・初心者
 ・中級者
 ・上級者

<問2>英語初心者向け → プロジェクトの進捗状況を確認する便利な表現の1つに "How's the project going?" があります。

(a) "How's the project going?" を正確に和訳しなさい
(b) "How is the project coming?" と(a)の違いを論じなさい。

<問3>deliverに含まれるのは go か? それとも come か?

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会議室を「押さえる」に相応しい単語は get, keep or hold?

昨夜、東京代々木にて、第47回オフショア開発勉強会が開催されました。テーマは「英語による業務遂行トレーニング」。

社会人向け英語教育で実績のあるオフショア大學公認のゲスト講師が登壇。教科書的には間違った英語を物怖じせずしゃべり倒すインド人の紹介から始まり、英語を母語としない地域のソフトウェア技術者との円滑なビジネス遂行に役立つ英語技法を演習しました。


●インド人英語の特徴(教科書的には×の例)

They have house with three rooms.
I made much effort.
He mentioned about his dream.
Let's search it.
This is correct, haina?
He said I am studying Sanskrit.
A young boy was there.
Very good, very good, very good.
Come, come, come, come.
You are not busy. “No, I am busy.”


よくあるインド人英語の例を眺めると、意外にも日本人が誤用しがちな表現と似ていることに気づきます。

下から2番目の“Come, come, come, come.”なんて、いかにも中国人が言いそうな表現ですね。インド人英語の紹介を終えた後、ある受講生が、以下の様な興味深い質問を投げかけました。


Q.我々は、各地域の特徴をそれぞれ覚えないといけないのでしょうか? 例えば、シンガポール英語やベトナム英語など。もしそうなら、とても負荷が大きいのですが。

A.答えは「No」。安心してください。私が提唱するGlobal Englishでは、インド英語やシングリッシュのような地域毎の癖を覚える前にやるべきことがあります。相手の話をより正確に聞き取るためのインド英語学習は意味がありますが、あなた自身がインド英語を喋る必要はまったくありません。


オフショア大學講師が提唱する国際共通語としてのGlobal English とは、単なる問題解決手段に過ぎません。すなわち、数ある業務遂行に役立つ道具の一つに過ぎないということです。

そして、国際共通語としてのGlobal Englishを操るためには、英語のコアを知ることが何より重要だとオフショア大學講師は説きます。
英語のコアは、主に以下の四領域に分類されます。

・発音
・単語
・文法
・コロケーション(言葉と場面の組合せ例)

英語のコアを頭の中で映像として理解できるようになると、これまで直訳や丸暗記に頼ってきたかつての英語苦行から解放されるようになる、というのがオフショア大学講師の基本方針です。

昨夜のオフショア開発勉強会では、特に2番目の「単語」に焦点をあわせました。

オフショア大學式 Global English を使いこなすために必要な最低限の単語(動詞に限定)は以下の通りです。

take, give, get, have, hold, keep, make, break, cut, be, put, set, catch, come, go, run


その他、いくつかの基本的な前置詞/副詞/助動詞を加える事で、いとも簡単にオフショア大學式 Global English の単語群は完成します。もちろん「言うは易く行うは難し」ですが・・・苦笑

一連の単語解説が終わった後、オフショア大学講師からいくつかの確認問題が出題されました。


■ 問いかけ

<問1>会議室を押さえる、の「押さえる」に相応しい単語は?
(1)get (2)hold (3)keep (4)set


<問2>部下を優しく諭すように助言するときによく使われる助動詞は?


<問3>(教科書的に間違った表現ですが)以下の二つの文章の微妙な違いを説明しなさい。

 - He mentioned about the issue.
 - He mentioned on the issue.

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