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「取りこぼし=負け」と直訳

先日、日本語能力N1の中国人スタッフから日本側が作成した報告書に関する質問を受けました。そのQ&Aを再現します。

(中=中国  私=ブログ管理人)

中「取りこぼし とはどういう意味でしょうか?」

私「一般には 取り+こぼし です」

(と身振り手振りで「取りこぼし」をイメージ解説する私)

中「うーーん、よく分かりません」

私「この単語だけでは即答できない。状況を教えて」

中「システム障害分析なんですけど・・・」

(よくわからないので、該当箇所の前後文章を斜め読み)

私「どうやら、エラー情報の取得漏れのようだね」

中「辞書を引いたら“負け”とあったので混乱しました」

私「なるほど確かに。辞書の第一項目にはそう載ってるけど、文脈で判断できるのでは?」

中「直前の説明もちゃんと読みましたが、理解できませんでした」

(更に別の問題箇所を探し出す)

中「“刈り取られた”とはどういう意味でしょうか?」

(一緒に説明を読んだが確かによくわからないので、添付のソースファイルに目を通す)

私「どうやら、ある関数内で発生したエラー情報が、呼び出し元関数に適切に伝達されていないようだね。この現象をエラー情報が刈り取られた、と表現したのか・・・。なるほど」

中「せっかく日本側から文書による分析結果を頂いたのに、結局はソースコードを解析しないと理解できないのですね」

私「全くですね」


■ 問いかけ

<問1>上記事例に限らず、ソフトウェア開発現場ではよく「取りこぼし」が使われます。ところが、日本語能力N1の中国人にとっても、この表現は理解しにくいらしい。有効な対策を講じなさい。

・メッセージ/シグナル/イベントの取りこぼし
・データの取りこぼし


<問2>上記事例では、なぜ「刈り取り」という不自然な日本語が使われたのでしょうか。その理由を予想しなさい。


<問3>問2の答えを踏まえて、有効な対策を講じなさい。

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