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用語集や辞書を機能させる工夫

オフショア大學受講生との質疑応答より。
(Q. 受講生 A. オフショア大學講師)


Q.日本国内プロジェクトでも、共通認識を周知するために用語集や辞書を作ることがあります。オフショア開発でも有効でしょうか?


A.有効です。ただし、作りっぱなしでは効果はありません。用語集や辞書に限らず、開発標準指針やコーディングガイドラインなどあらゆる知見文書は、常に現場の手によって更新されなくては本来の効果を発揮しません。

一人の優秀なリーダーが全てを管理する小規模オフショアチームなら、この種の知見文書がなくても、日々の口頭コミュニケーションによりチーム内の共通認識が形成されます。

一方で、ある程度大きなチームとなると、用語集・辞書によるノウハウ共有化は思ったほど進みません。20代中心の外国人チームに、自発的な情報展開を求める方が間違っていると認識しましょう。

オフショア大學の経験によると、残念ながら、中国オフショア現場では、コストと時間をかけて一連の知見文書を周知する社内講座を実施しないと、本来の目的であるノウハウ共有化は達成されません。

この場合は、特定の専門家が現場から聞き取り調査して、自ら共有化すべき知見文書を更新します。理想は「常に現場の手によって更新」ですが、そもそも日本の現場ですら実現できていないことを、海外の若手中心の現場に求めるのはやめましょう。

■ 問いかけ

<問1>なぜ、海外のオフショア開発チームでは、文書による知見共有が進まないのでしょうか。有力な原因を挙げなさい。

<問2>海外のオフショア開発チームでも、メンバーによる自主的な情報共有がなされることがあります。成功要因を分析しなさい。

<問3>辞書や用語集など、頻繁に更新されることが予想される知見文書を海外オフショア委託先に展開する効果的な手段を挙げなさい。(例:文書をPDF化して ML で一斉配布、など)

<問4>あなたは、海外オフショア委託先での活用を願って、十分に詳細化された用語集や辞書を作成しました。ここで、予算の制約から、あなたは海外出張できないと仮定します。あなたが作成した立派な知見文書をオフショア委託先で活用してもらうためには、いったいどうすればよいでしょうか。

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