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こちらから相手の個人領域に足を突っ込む

オフショア大學受講生との質疑応答より。
(Q. 受講生 A. オフショア大學講師)


Q.中国人は嘘つきというのではなく、悪意がないのに進捗などで「問題なし」と報告することに対して、どのようにガードをかければよいでしょうか?

酒

A.二つの側面から対策するとよいでしょう。

1つ目は、国民文化に依存しない純粋なマネジメント視点での対策。
2つ目は、中国文化を考慮した異文化コミュニケーション視点での対策。

(前号の続き、第三弾)

第一弾:悪意なき「問題なし」へのマネジメント視点対策
第二弾:悪意なき「問題なし」への異文化視点対策


・個人領域に足を突っ込む

×「お客様に迷惑をかけないよう報連相をしっかり」

◯「これは日本的な報連相ですが、あなたの市場価値を高めます。もしあなたが転職する際には、日本人に叩きこまれた進捗管理の経験がきっと役立つでしょう」と個人能力向上を強調

ほとんどのオフショア受託国では会社より個人を優先する国民文化を有します。極言すると、日本だけが組織優先文化だと認識するほうが安全でしょう。

極めて単純な手ですが、オフショア委託先のリーダーと個人的に親密になればなるほど、進捗報告の精度も相関して高まります。特に、報連相の「相談」が機能してくるはずです。


ここからは中国限定。中国人との信頼関係構築の際に注意して欲しいのは「信頼≒親密」との事実。

もしあなたが中国人と信頼関係を築きたいなら、まず親密になることを優先してください。あなたが誠実な仕事態度を貫いたとしても、中国人との信頼関係はなかなか築けません。正直さや誠実さといった日本文化の特徴を捨てる必要は全くありませんが、優先順位を間違えないようご注意ください。

■ 問いかけ

<問1>「現場の中国人技術者のプレゼントを贈ったら、その後の進捗報告の信頼度が高まる」。本文によると、このような因果関係が成り立つような気がします。あなたは、この主張に同意しますか?(Y/N)


<問2>「現場の中国人技術者らと酒を酌み交わしたら、その後の進捗報告の信頼度が高まる」。本文によると、このような因果関係が成り立つような気がします。あなたは、この主張に同意しますか?(Y/N)


<問3>「オフショア委託先の若手技術者らと意図的に非公式会話を交わしたら、その後の進捗報告の信頼度が高まる」。本文によると、このような因果関係が成り立つような気がします。あなたは、この主張に同意しますか?(Y/N)


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