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進捗報告で誤解を招くインド英語の時制・態・相

オフショア大學受講生との質疑応答より。
(Q. 受講生 A. オフショア大學講師)


Q.当社は、半年前からインドオフショア開発に取り組んでいます。定例の進捗会議で、オフショア側がこちらの質問には直接回答してくれません。会議で、オフショア側が作業を「やった」と言ったのに、実際には「着手済だけど未完了」であったり、逆に、いつまでも進捗 100%にならず心配していたら、実はとっくに作業完了していた! なんてこともしばしば。どうすれば、オフショア側から正確な進捗報告があがってくるようになりますか?


A.オフショア開発でよくある進捗確認の齟齬にはいくつか典型的な原因があります。よくあるのは、単純な言葉の壁、オフショア側の経験不足による誤判断、など。

さらに、稀に、以下の原因によってコミュニケーション齟齬が発生することがあります。

・インド英語と標準英語では、時制・態・相の表現が異なるから

 インド: I have read the specification yesterday.
 標準英: I read the specification yesterday.

恐らく、ヒンディー語やベンガル語の文法がインド英語に影響を与えていると推測されます。

※参考:榎木薗鉄也(2012)、インド英語のリスニング、研究社

ついでに、中国オフショア開発でありがちなコミュニケーション齟齬についても考察します。中国語と日本語も時制・態・相の表現が異なるため、進捗報告の場面で想定外のトラブルが発生することがあります。詳細は、以下の過去記事をご覧ください。

- いきなり「データを更新しませんでした」の理由
- 「今日終わります」は既に完了済み


■ 問いかけ

<問1>受験英語でよくある単純な文法問題です。英語の時制・態・相の表現を考慮して、以下のインド英語が誤解される理由を簡潔に述べなさい。

インド: I have read the specification yesterday.
標準英: I read the specification yesterday.


<問2>インド英語の特徴を以下の選択肢から1つ選びなさい。

「ホテル」の意味で、"restaurant" を用いる
「すいません(excuse me)」の意味で、"hello" を用いる
上位者への呼びかけで、"-sama"を用いる(例:boss-sama)
出身地を聞く際に、"What is your good place?" を用いる

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締切:2014年12月24日18時
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

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Comments

ホテルの意味で「レストラン(restaurant)」とは、何となく中国語っぽい発想ですね。残念ながら、不正解です。

実は逆は正しい。つまり、レストランの意味で「ホテル(hotel)」は、インドで通じる立派な英語らしいです。

というわけで、答えは残る三択に絞られます。

Posted by: 幸地司 | December 26, 2014 at 11:29 PM

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