アジア4カ国の上司像と働き方に関する調査
アジアで1,200名(各国300名)を対象とした上司のマネジメントの特徴に関する意識調査「アジア4カ国の上司像と働き方に関する調査 2012」[1] より。
調査対象国:中国、インド、日本、シンガポール
まず、4カ国で共通する価値観を示した調査結果を1つ紹介します。
理想の上司像について各国で調査したところ「判断力が優れていること」は4カ国共通で上位にランクインしました。特に、日本では第2位以下を引き離してダントツ一位を獲得しました。
他国とは違い「ボトムアップ型」や「村社会と長老」を特徴とする日本企業において、判断力が優れていることが圧倒的に支持される調査結果がとても興味深いと思います。
調査全体(報告書 88ページ)を俯瞰すると、すぐに以下のことに気づきます。
・「中国、インド、シンガポール」 vs 「日本」の構造
すなわち、4カ国中、日本だけが特殊な結果を示す傾向がある。
・この種の調査結果を鵜呑みにすると危険
例えば、中国人は通常、アンケートに馬鹿正直に答えない。
・実務に応用するには、異文化理解に基づくが慎重なアレンジ必要
当該調査からは各国それなりに特徴ある結果が得られるが、データ分析を実務応用する際には文化的背景を考慮すること。
以上を注意すれば、この調査結果は読み物としても面白いし、あらゆる業種業態で現状改善に役立つヒントが得られます。
■ 問いかけ
<問1>職場での行動特徴について調査しました。会議への遅刻を最も許容する割合が高いのは、どの国でしょうか?
(a) 中国
(b) インド
(c) 日本
<問2>キャリアにおいて重視する価値観を質問しました。働く上で「専門知識・技能を磨いていくこと」を重視する割合が最も高いのは、どの国でしょうか?
(a) 中国
(b) インド
(c) 日本
<問3>働く目的として「お金を得る」ことを重視する割合が最も高いのは、どの国でしょうか?
(a) 中国
(b) インド
(c) 日本
<問4>管理職にとって大切なことを質問しました。判断や行動に一貫性があることを重視する割合が最も「低い」のは、どの国でしょうか。
(a) 中国
(b) インド
(c) 日本
参考文献
[1] リクルートマネジメントソリューションズ(2012)、アジア4カ国の上司像と働き方に関する調査 2012
The comments to this entry are closed.








Comments