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勝手にやり方を変える中国人

オフショア大學でも講師を務める「中国工場の品質改善」の根本隆吉氏の著書から引用します。

日系中国工場では、機械のオペレーションや工法などを必死に中国人に教えます。最初は中国人も素直に聞きますし、教えに従ってやります。ところが、ちょっと覚えて、機械操作や工法に慣れてくると、「自分はすべて理解した」と勘違いします。自分の凄さを見せようとしてやり方を変えてしまうこともあります。

出典:根本隆吉(2015)、こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善<虎の巻>、日刊工業新聞社

オフショア開発では「勝手に○○」というセリフをよく耳にします。実はオフショア開発に限らず、製造業でも同様な不満が漏れ伝えられます。

当ブログでも過去に「勝手に」に関する事例をいつくか紹介しました。


勝手に知らない外部ソフトが組み込まれていたら
中国から納品されたソースコードを眺めていたら発注者への相談もないまま勝手にオープンソースの無料ソフトが使われているようです。どう対処すべきでしょうか?


自分勝手なブリッジSE
仕様に関する重要なQ&A ですが、ブリッジSEと中国人プログラマが中国語で話しているので、私には全く理解できません。さらに悪いことに、このブリッジSEは直属の上司ともコミュニケーションを図らず、勝手に顧客と直接交渉していました・・・


理解できない箇所は翻訳せずにすっ飛ばす通訳
ブリッジSEが日本人の意思を直訳しない。自分が理解できる範囲で意訳する。理解できない箇所は、翻訳せずにすっ飛ばす。大学で日本語を専門的に学んだIT音痴の通訳はソフトウエア開発を知らなさ過ぎで、会話が成立しない。


■ 問いかけ

<問1>参考文献の72ページで紹介される中国工場管理の大原則を3つまとめた「中国工場のABC」。ABCは、それぞれ管理原則の頭文字に相当します。3つとも日本語です。ABCを予想しなさい。


<問2>工場の生産ラインとは異なり、オフショア開発プロジェクトで現場が「勝手」に何かを変更しても、必ずしも弊害が発生するとは限りません。むしろ、現場の創意工夫を褒める方が長期的に得策です。この意見に同意しますか?(Y/N)


<問3>仕事に慣れてくると「勝手にやり方を変える」のは中国人の特徴です。この意見に同意しますか?(Y/N)


※問いかけのヒントは オフショア大學 facebook ページ上で議論しています。

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中国駐在員の成功と失敗

オフショア大學でも講師を務める「中国工場の品質改善」でお馴染みの根本隆吉氏が、このたびノウハウをまとめて初出版しました。

タイトル
こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善<虎の巻>

オフショア大學メールマガジン 2015/05/29(1,501号)で目次概要を紹介済みです。今日は、この本から気になる箇所を一部抜粋して紹介します。

●中国工場で日本人育成の是非(p37 一部加筆修正あり)

ある中国の日系取引先で、日本人駐在員が1年で帰任したことがありました。本社と工場とで、駐在員に対するスタンスが異なることが原因だったようです。

工場側は即戦力となる駐在員を求めていたのに、本社側はその意向を理解していませんでした。本社側は、駐在員を中国に送った後、工場で勉強して力をつければ良いと考えていました。

ですから、本社から送り込まれた駐在員に即戦力としての力はなく、さらに、当時の工場には駐在員を育成するだけの余裕もなかったことから、結局は総経理の判断で日本に戻されることになりました。

・・・(略)

日本では平社員でも中国工場に行けば課長相当の管理職につくケースも少なくありません。現地では、大勢の部下を持つことになるからです。駐在員に即戦力を期待するなら、管理者としての役割も事前研修で身につけさせたほうがいいでしょう。


出典:根本隆吉(2015)、こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善<虎の巻>、日刊工業新聞社


■ 問いかけ

<問1>中国駐在員の成功率(失敗率)を予想しなさい。


<問2>中国駐在員が失敗する典型的な理由を求めなさい。


<問3>ある日系工場では、本社から日本人を海外赴任させる際の辞令には「○○工場赴任」とだけ記載されるのが習わしです。総経理や役員を除けば、辞令には役職や職務範囲も未記載です。このような辞令をもらった日本人駐在員は、現地でうまく活躍すると思いますか?(Y/N)


<問4>中国駐在員が成功するにはどうすればいいですか?


※1 問いかけのヒントは、オフショア大學 facebook ページで発表します。

※2 オフショア大學では、製造業で培われた豊富な知見をオフショア開発に役立てるノウハウを学べます。来週の管理者・PMO 向け講座にご期待ください。

講座名:グローバルチームの持続的改善と中国プラスワン戦略への対応

一日目:2015年7月28日(火)10:00-17:30
二日目:2015年7月29日(水)09:30-12:30

・ベトナム、インド、ミャンマーなどの最新動向を幅広く知りたい
・「事業推進」の観点からノウハウを知りたい
・外国人上司や外国人顧客の指揮下で動く機会がある
・中国プラスワン戦略の意思決定に役立てる
・グローバル人材育成カリキュラムの知識やノウハウが得られる

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無料講座のお知らせ

来週、受講料無料のオフショア大學イベントを急遽開催することになりました。飲み会や交流会ではなく、ちゃんとした学習機会です。平日夕方の開催なので、終了後には希望者のみ実費の懇親会を予定しています。

オフショア開発勉強会の無料版と言っても過言ではないでしょう。

演題:オフショア開発の「なぜ?」に応える事例研究セミナー
日時:2015年7月28日(火) 18:20-20:20
会場:オフショア大學 新横浜セミナールーム

 オフショア大學メールマガジンで出題されたクイズに挑戦
 普段はなかなか外部にもれない貴重な事例を徹底分析!


実は、同日の昼間に、同じ会場で有料講座を実施します。夕方も会場が使えるので、せっかくなので「無料」で学習機会を提供することにしました。

申込はこちらから。人数限定なので、途中で募集を締め切るかもしれません。

Workshop20150728

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中国語が上達したら小さな問題が目につくようになった

昨日は、オフショア大學セミナールームにて2つのイベントが開催されました。

・オフショア開発実践セミナー(中国編)9:30-17:30
・第52回オフショア開発勉強会 18:20-20:20
Photo

今年初開催となったオフショア開発勉強会では、総経理経験者をゲスト講師に招いて「中国人と効果的に仕事をする方法」について講演していただきました。

参加者12名、懇親会にも6名が参加。

勉強会では深堀りできなかった裏話について、夜の宴会でそれなりに再確認できました。

昨夜のゲスト講師の経歴は、オフショア開発関係者にとってはかなり異質であり、それゆえに参考になる点が多かったのではないでしょうか。

・中国ローカル企業への営業で売上アップを実現した実績
・もともと中国専門家ではないのに短期間で中国語が上達

我ながら、このような専門家のお話が格安で聞けるオフショア開発勉強会に大感謝です。


以下、ゲスト講師から届いた勉強会参加者へのコメントを紹介します。(一部、本誌発行人による加筆修正あり)


中国ビジネスに関わる人がだいぶ増えましたが、通訳を介して仕事する方が多いと思われます。昨夜のオフショア開発勉強会でも、通訳を使う方が多数派でした。

この現象は、中国ビジネス特有の現象といえます。

対照的に、英語圏では日常的に通訳を介して仕事をする日本人は少ないのではないでしょうか。

勉強会でも申し上げましたが、中国語がまったくわからない状態で中国人通訳者を使うことは非常に危ういことです。最低でも、中国語を聴いて「完璧でなくていいから漠然と何のことを言っているのかはわかるくらい」の語学力は必要だと思います。

なぜなら、中国語に限らずオリジナルの言語がまったくわからない状態だと、誤訳や通訳のいい加減な言動を見抜けないからです。

このようなコミュニケーションのズレが、ゆくゆくはビジネスでは大きな問題に発展することも珍しくありません。


私の経験談を1つ紹介します。

私の前任者(前の総経理)は台湾に留学歴があり、それまでに台湾や中国で10年以上働いている人でした。

私が中国に赴任した当初、彼の通訳する姿を見て素直に感動しました。それから、私は猛烈に中国語を勉強しました。3年後、たまたま彼が日中通訳しているところを見かけたところ、全くデタラメな通訳をしていて本当に驚きました。

つまり、彼はずっとデタラメな、あるいは意図して捻じ曲げて通訳をしたわけです。その事実が発覚したのは、私が中国語を聴き取れるようになったからです。

このように「ある程度」でも現地語ができれば、通訳や翻訳の暴走を未然に抑止できる可能性が高まります。

(以上、ゲスト講師からのコメント)


■ 問いかけ

<問1>第52回オフショア開発勉強会のゲスト講師が総経理として活躍していた頃、自身の中国語力が高まるにつれ、社内で発生する小さな粗(アラ)が目につくようになりました。例えば、遅刻・約束反故、少額の不正経理など。こうした小さな粗・問題に対して、ゲスト講師は原則としてどう対処したでしょうか?


<問2>中国人と英語で会話するときに、注意すべき点をいくつか挙げなさい。

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人前で叱られるのは嫌い、これは面子カンケイない

前の続き。

文化の違いは十分に考慮しているつもりでしたが、ついやってしまった。他の社員がいる前で、中国人部下を叱責してしまったんです。すると、中国人部下が、その場で、大声で反論しました。さらに、直属上司を飛び越えて上の上司に直訴しました。(パナソニックグループ)

この事例に対して、中国人読者からコメントが届きました。

正直、人の前に叱られたら、本当に嫌です。よく中国人がメンスを重視すると言われますが、これは「メンス」と関係ないと思います(アメリカ人だったら、どうなるかと考えてください)。社員より、とりあえず人間です。人間を尊重すべきではないでしょうか? 日本人ても人の前に叱られたくないと思います、違うのは反論するか、しないか。(中国人読者)

→ コメントありがとうございます。ご指摘の通り、誰だって人前で叱られるのは嫌いです。ですが、なぜ「嫌いか?」の理由は、国や地域によって異なります。やはり、日本文化とその他文化は大きな違いがありそうです。

以前、どこかで聞いたことがあるのですが、日本人の多くは、幼い頃から学校の部活動で先生や先輩に頻繁に怒鳴られているので、「人前で叱られても割と平気」だと分析する人もいます。特に体育会系。興味深いですね。


■ 問いかけ

<問1>あなたなら、上記中国人読者からのコメントに対してどう返答しますか。

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【中国編】オフショア開発実践セミナー(2015年7月14日)

オフショア大學セミナー


本講座の特徴

・中国に特化したスキルや知識、ノウハウを体系的に習得
・請負開発だけではなく保守運用のオフショア成功ノウハウを紹介
・「アジア5カ国オフショア講座」(日経BP)の詳細版
・最新の中国プラスワン戦略の話題にも言及
・部長候補/課長/リーダー層の実務を想定
・ブリッジSEに頼らずプロジェクトを成功させるポイントを解説


 → 【ベトナム編】講座はこちらから
 → 【インド・ミャンマー・フィリピン編】講座はこちらから

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一流企業「わが社の中国人社員」ちょっとヘン!

ネットで見かけた現代ビジネスの記事より。

一流企業「わが社の中国人社員」ちょっとヘン!(2015/7/2)


・三菱東京UFJフィナンシャルグループにて

部下の中国人社員に『手が空いたら、この資料のコピー取っておい て』と頼んだときのことです。その社員は『はい、わかりました』と、そのときは素直に返事をしました。しかし、いつまでたっても持ってこない。いよいよしびれを切らして『早くしてくれ』と催促すると、『手が空いたらって言ったじゃないですか。ワタシいま忙しいので無理です』と返されました。


・富士通にて

中国人の部下に『取引先の作りたがっているアプリケーションがどんなものか聞いて、相談に乗ってあげて』と頼んだとき。『ワタシは技術職です。それは営業の仕事でしょう? ワタシが出向く理由を明確に説明してください』と注文されました。


・大手証券会社にて

ある日、取引先との商談に中国人部下を同行させました。たまたま昼時で、先方が弁当を用意してくれていました。当然、コンビニのものではなく、弁当屋の幕の内弁当でした。しかし食をきわめて重視する中国では、『冷たいものは食べない』という文化があるらしく、部下の中国人はまったく手を付けない。それどころか会議室から出て、外に食事を取りに行ってしまいました。取引先も怒るというよりは、苦笑いをしていました。


・三井物産にて

『この仕事は中国のためにならない』とよく口にするようになりました。以前は真面目だったのに、会議中に突然、それまでの話を混ぜっ返すことも増えてきた。それだけに、十分なデータを収集し終え、そろそろ中国へ帰る準備を整えているのでは、と社内では『スパイ疑惑』が噂されています。


・日本生命にて

優秀な中国人社員(男性)なのですが、社員同士の飲み会には滅多に来ません。『その飲み会は何のメリットがあるんですか』と、たとえ先輩に誘われても断る。最近は断り方も雑で、『家でコメを炊いてしまったので』とか『自転車の修理に行くから』とか、関係ないだろとツッコミたくなるものばかりです。
ところが、上司が声をかければ、飲み会にも来ます。上司が帰ったら即、彼も帰りますが。あるとき、年賀状やお中元の文化を教えたら、すごく喜んでいました。以来、上司にはこまめに贈っているみたいです。


・パナソニックグループにて

文化の違いは十分に考慮しているつもりでしたが、ついやってしまった。他の社員がいる前で、中国人部下を叱責してしまったんです。
・・・


この記事は、以下で締められました。

中国人に「郷に入っては郷に従え」という発想はない。彼らと上手く付き合っていくには、「日本人と同じものを求めてはいけない」と心に叩き込んでおく必要がある。


■ 問いかけ

<問1>上記パナソニックグループの「他の社員がいる前で、中国人部下を叱責してしまった」件、この後の展開を予想しなさい。


<問2>上記富士通の「ワタシは技術職です。それは営業の仕事でしょう? ワタシが出向く理由を明確に説明してください」の件、この対応は中国人技術者にありがちな態度ですか?(Y/N)


<問3>上記大手証券会社の、取引先が用意した(冷めた)弁当に手を付けず一人だけ外食した件、この対応は日本で働く中国人技術者にもありがちな態度ですか?(Y/N)


<問4>一連の事例から得られる教訓をまとめなさい。


教訓の詳細はこちらで発表します。第52回オフショア開発勉強会の特別優待案内です。

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「週末は家族サービス」に違和感

インドIT企業で働くネパール人エグゼクティブに話を聞きました。


Q.日本での生活で感じた不思議な点があれば教えてください。
A.日本人男性がよく苦笑いしながら言う「週末は家族サービス」には違和感があります。


Q.宗教や慣習の違いが仕事に影響したことはありますか?
A.日本では、仕事や生活において宗教や風習があまり重視されないと感じます。日本の職場で宗教間の対立や差別がないのは、よいことだと思います。


■ 問いかけ

<問1>インド企業エグゼクティブが、日本人男性がよく口にする「週末は家族サービス」に違和感を覚えた理由を予想しなさい。


<問2>インドで宗教や慣習の違いが仕事に影響した事例を挙げなさい。「オフショア開発」以外の領域でも構いません。


<問3>日本と比べてインド企業の上下関係は厳しいか?(Y/N)

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