勝手にやり方を変える中国人
オフショア大學でも講師を務める「中国工場の品質改善」の根本隆吉氏の著書から引用します。
日系中国工場では、機械のオペレーションや工法などを必死に中国人に教えます。最初は中国人も素直に聞きますし、教えに従ってやります。ところが、ちょっと覚えて、機械操作や工法に慣れてくると、「自分はすべて理解した」と勘違いします。自分の凄さを見せようとしてやり方を変えてしまうこともあります。
オフショア開発では「勝手に○○」というセリフをよく耳にします。実はオフショア開発に限らず、製造業でも同様な不満が漏れ伝えられます。
当ブログでも過去に「勝手に」に関する事例をいつくか紹介しました。
・勝手に知らない外部ソフトが組み込まれていたら
中国から納品されたソースコードを眺めていたら発注者への相談もないまま勝手にオープンソースの無料ソフトが使われているようです。どう対処すべきでしょうか?
・自分勝手なブリッジSE
仕様に関する重要なQ&A ですが、ブリッジSEと中国人プログラマが中国語で話しているので、私には全く理解できません。さらに悪いことに、このブリッジSEは直属の上司ともコミュニケーションを図らず、勝手に顧客と直接交渉していました・・・
・理解できない箇所は翻訳せずにすっ飛ばす通訳
ブリッジSEが日本人の意思を直訳しない。自分が理解できる範囲で意訳する。理解できない箇所は、翻訳せずにすっ飛ばす。大学で日本語を専門的に学んだIT音痴の通訳はソフトウエア開発を知らなさ過ぎで、会話が成立しない。
■ 問いかけ
<問1>参考文献の72ページで紹介される中国工場管理の大原則を3つまとめた「中国工場のABC」。ABCは、それぞれ管理原則の頭文字に相当します。3つとも日本語です。ABCを予想しなさい。
<問2>工場の生産ラインとは異なり、オフショア開発プロジェクトで現場が「勝手」に何かを変更しても、必ずしも弊害が発生するとは限りません。むしろ、現場の創意工夫を褒める方が長期的に得策です。この意見に同意しますか?(Y/N)
<問3>仕事に慣れてくると「勝手にやり方を変える」のは中国人の特徴です。この意見に同意しますか?(Y/N)
※問いかけのヒントは オフショア大學 facebook ページ上で議論しています。
The comments to this entry are closed.
Comments