« November 2015 | Main | February 2016 »

今さらベトナムのメリット/デメリット

オフショア大學受講生との質疑応答より。
(Q. 受講生 A. オフショア大學講師)


Q.会社幹部に中国からベトナムへのシフト、すなわち、ベトナムへの発注比率を高めるよう提案したいのですが、どのようにアピールすればよいでしょうか。


A.現在、相談者の会社では中国発注が主流だと仮定します。提案のメリットとデメリットを併記して、実態をありのまま表現することを相談者にはお勧めします。

ベトナムシフトのメリット
・25%以上に安い人月単価
・発注先の多様化
・マンネリ解消、競争心を煽り中国側の対応改善に寄与
・選択肢増による新規需要の掘り起こし(社内営業)

ベトナムシフトのデメリット
・日本語力が劣るため、技術音痴の通訳に頼ることが多い
・信頼関係構築の手間がかかる
・ノウハウ移転の手間がかかる


■ 問いかけ

<問1>私の独断と偏見による「ベトナムシフト最大のメリット」を予想しなさい。


<問2>私の独断と偏見による「ベトナムシフト最大のデメリットを」を予想しなさい。


<問3>中国一辺倒のリスクを懸念する相談者の会社の経営陣に対して、あなたならどう提案しますか。相談者の立場になって助言しなさい。

| | Comments (0)

政治と宗教の話はタブー?

オフショア大學受講生との質疑応答より。
(Q. 受講生 A. オフショア大學講師)


Q.海外の方と会話する場合は、政治と宗教の話はタブーと聞きます。事実でしょうか?


A.外国人との会話に不慣れな人は政治や宗教の話題を避けたほうが無難です。とはいえ、必ずしもタブーではありません。

範囲をオフショア開発に限定すると、日本企業は顧客の立場であり、しかも相手は中国とベトナムが大半を占めるので、巷に溢れる「海外=欧米」を前提とするマナー本に書かれた内容を鵜呑みにする必要はありません。

実際、私は、中国IT企業での社内研修でも、わりと気軽に日中の政治対立について議論をふっかけます。日本ではタブー視される皇室や核兵器に関する話題を通じて、日本と中国の文化の違いについて議論を交わしたこともあります。

2012年、例の尖閣問題がピークを迎えた頃、周囲の中国人から「我々のような民間人に尖閣問題は関係ない」と何度も声をかけられました。

ただし、上記はあくまでも、中国のオフショア関係者との交流に限定されます。政府関係者や一般市民との対話ではないことをご承知おきください。


■ 問いかけ

<問1>かつて、私が中国人向け講演で物議をかもした政治的話題を予想しなさい。


<問2>ベトナムIT最大手企業のプロマネを相手に、南沙諸島に関する議論をふっかけることは避けたほうがいい(Y/N)


<問3>ミャンマーIT企業のビルマ人幹部に向かって、アウン・サン・スー・チー氏の批評を述べるのは避けたほうがいい(Y/N)


<問4>インドIT企業の日本語が苦手な現地技術者に対して、クリスマスのお祝いメッセージを送るのは避けたほうがいい(Y/N)


<問5>バングラデシュIT企業との取引を検討する日本企業があります。相手企業の経営幹部に宗教上の留意点を根掘り葉掘り詮索するのは避けたほうがいい(Y/N)

| | Comments (0)

日本語のN◯って何?

オフショア大學受講生との質疑応答より。
(Q. 受講生 A. オフショア大學講師)


Q.講義中に出てきた「N2,N3」とはどのようなことを言うのですか。恐らく、日本語レベルのことだと理解しましたが、各レベルの定義はどのように分けられているのでしょうか。


A.ご指摘の通り、講義中に出てきた「N2,N3」は、日本語のレベルを示します。一番やさしいレベルが N5、一番むずかしいレベルが N1 です。正確な情報は、日本語能力試験の公式サイトをご覧ください。

日本語能力試験
http://www.jlpt.jp/


今から10年前、将来を期待される若い中国人技術者が N3 相当の日本語力を有していれば、社内選抜を経て日本研修の機会を得ることは珍しくありませんでした。受け入れ側の日本企業も、N3相当の中国人を歓迎したものです。

ところが、現在では、最高レベルの N1 を持っていても、日本行きの機会を得られるとは限りません。オフショア開発でリーダー業務を担う中国人にとって、N1は持っていて当たり前の要件に過ぎないからです。

これが、最新の中国オフショア開発の日本語事情です。


一方で、日本語力がやや劣るベトナムに目を向けると事情がやや異なります。また、一口にベトナムと言っても、二大都市のハノイ・ホーチミンとそれ以外の地方(例えばダナン)では、技術者の日本語事情は全く異なります。


■ 問いかけ

<問1>2015年現在、中国オフショア先で働く技術者、日本語 N1 相当であっても、なかなか日本行きは実現しません。一体なぜでしょうか。


<問2>N1相当の中国人技術者とベトナム人技術者とでは、日本語で業務遂行する能力に違いがあると思いますか?(Y/ N)

| | Comments (0)

中国・ベトナム以外の選択肢

オフショア大學受講生との質疑応答より。
(Q. 受講生 A. オフショア大學講師)


Q.アジア圏で中国・ベトナム以外の選択肢は現状どの程度ありますか。今後のオフショア開発の動向についてお聞かせください。


A.中国・ベトナムを含む5カ国が、直近のオフショア発注先として活用されています。案件数の実績順で5カ国を列挙します。

1.中国
2.ベトナム
3.インド
4.フィリピン
5.ミャンマー


一方、オフショア大學受講生から寄せられる関心の度合いで5カ国を並べ替えると、以下の通りです。

1.ベトナム
2.中国
3.ミャンマー
4.インド
5.フィリピン


ミャンマーについて。

これまで「国内はアマチュア水準、腕に覚えがある者は海外出稼ぎ中」がミャンマーの実情を説明する決まり文句でした。近年は、技術者のポテンシャルの高さが、他国と比べてミャンマー最大の利点だといえます。

ミャンマーの詳細は以下の過去記事をご覧ください。
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/cat23591648/


インドについて。

インドはコスト削減のための選択肢ではありません。多くの会社では、インドへは特別な技術力が求められます。コストが度外視される会社も珍しくありません。

インドの詳細は以下の過去記事をご覧ください。
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/cat4292100/


フィリピンについて。

最近本誌ではフィリピンの話題をほとんど扱っていません。


■ 問いかけ

<問1>ミャンマー人技術者のポテンシャルの高さを説明しなさい。

<問2>フィリピンオフショア開発の将来性を論じなさい。

| | Comments (0)

« November 2015 | Main | February 2016 »