« 英訳/合成潤滑油の取り扱い注意 | Main | 英訳/セミコロン(;)不要論 »

英訳/根本原因は日本語スキルが弱いこと

【問題】 先日、あなたが携わるオフショア開発プロジェクトが終了しました。来週、あなたはオフショアメンバーと一緒に根本原因分析について議論します。そこで、あなたは、日本側で思い当たる根本原因を箇条書きして資料にまとめています。これは、プロジェクト内部でのみ使われる非公式的な資料だと仮定します。

以下の箇条書きを英訳しなさい。


日本側で洗いだした根本原因

・帳票やコントロールパネルで使われる日本語スキルが弱い
・XXXのレビュー不足
 ……

Hints:
・「日本語スキルが弱い」を直訳してもいいですが、文脈に応じて別の表現に置き換えてから英訳しても構いません。例えば、日本語レビューアーのスキル不足に着目するのか、あるいは、第三者レビューを割愛する体制の弱さに着目するのか、当該プロジェクトで使用される専門的な語彙力の不足に着目するのか。

・「...不足」の直訳は a lack of ... が定番です。


■ 解答

Root Causes:

- Limited Japanese ability of the offshore members to review Japanese messages in such as business form captions and control panels;

- Lack of XXX review;

- ……(箇条書きが続く)


・原文の「日本語スキルが弱い」を limited Japanese ability と英訳しました。英語的な表現なので、慣れないとこの表現を思いつかないかもしれません。


・一部の上級者は「日本語スキル」を command of Japanese と訳すべきだと主張します。確かに、そのほうが専門的な印象を受けます。


・オフショア大學では、英語が苦手な技術者に対して、自分に馴染みのある単語や言い回しのみで英作文すべきだと教えます。よって、内部資料であれば、bad/poor Japanese skill と訳しても構いません。


・日本語でも英語でも、箇条書きする際には各項目の先頭を揃えます。上記の解答では、たまたま「大文字」の「名詞」で統一しました。冒頭が動詞(動名詞 / to 不定詞)に統一された箇条書も珍しくありません。


・コロン(:)やセミコロン(;)の使い方が作法に則っていると、いかにも英語ができる印象を与えます。


・技術者が原文を忠実に英訳しようとすると、つい難しい表現に頼りがちです。よくある原因は和英辞書からの丸写し。オフショア大學が推奨する Simple English では、状況に応じて原文の70%が伝われば OK という緩い基準を許します。

例えば、原文の「日本側で洗いだした根本原因」をいきなり直訳するのではなく、できるだけ楽に英訳できるよう下処理しておくとよいでしょう。もちろん、英語の中級者以上であれば、日本語→英語ではなく、いきなり英訳するくらいの心構えで頑張りましょう。

日本側で洗いだした根本原因

想定される根本原因(の候補)
possible root causes

(単に)根本原因
root causes

※今回は「内部検討資料」なので、単に root causes で問題なし

|

« 英訳/合成潤滑油の取り扱い注意 | Main | 英訳/セミコロン(;)不要論 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 英訳/合成潤滑油の取り扱い注意 | Main | 英訳/セミコロン(;)不要論 »