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世代間ギャップが品質意識に与える影響

オフショア開発には「言葉の壁」や「文化の違い」に代表されるいくつかの阻害要因が存在します。オフショア大學では、これらを4つに大別して詳細解説します。

1. 言葉の壁
2. 文化の違い
3. 分散環境
4. 世代間ギャップ

これらの中でもっとも軽視されがちなのが「世代間ギャップ」ではないでしょうか。

今日はオフショア大學サブテキストから、日本と海外のソフトウェア開発現場に横たわる世代間ギャップに関する考察を抜き出して紹介します。


【状況】

・業務系アプリケーションのオフショア開発に関する話題
・海外と日本国内の技術者の平均年齢の違いに着目

【考察】

情報通信技術はその浅い歴史の中で、非常に大きな発展を遂げました。情報通信技術のあまりにも速い変化の裏を返せば、コンピュータやプログラムや情報処理についての知識を身につけた時期の技術水準に応じて、ソフトウェア品質に対しての勘所が大きく違ってくるということです。

およその傾向としては、上の世代ほどソフトウェアの背後にハードウェアの存在やデータ処理の基礎理論を強く意識しています。このためデータ容量・消費メモリ・CPU負荷・入出力負荷をできるだけ小さく抑えることを重視します。
またソートアルゴリズムを場合に応じて使い分けること(さらに自分で実装すること)や、データをバイトやビットの塊としてイメージすることに抵抗がありません。

一方で下の世代ほどそういった意識は薄く、代わりに業務ロジックを逐語訳的にプ ログラムに落とし込むストレートさを重視します。またソートでいえばアルゴリズム自体ではなく、すでに用意されたソート関数の使い方を知っていることに価値を見出しますし、あるいはデータを抽象的なオブジェクトとしてイメージすることに長けて います。

これだけ知識背景や方向性の異なるメンバーが集まれば、品質意識のすり合わせに相応の苦労を伴うであろうことは想像に難くありません。

出所:内山・幸地(2010)、SEの「品質」力、技術評論社


■ 問いかけ

<問1>日本企業の課長に相当するプロジェクトマネージャーが、オフショア委託先の外国人技術者を評してこうコメントしました。

 「オフショア側の技術者は品質意識が低い」

オフショア委託先の技術者に対して、このような否定的な見解がなされる理由を分析しなさい。


<問2>オフショア開発の阻害要因が上記の4つしかないと仮定します。ソフトウェア開発現場における世代間ギャップは、オフショア開発の成否にどれくらい影響すると思いますか? 影響度合いを 0 - 100 に数値化して答えなさい。

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