社運をかけたシステムなのに中国からデータ入力されない

ネットで見つけた興味深い中国ビジネス系の漫画を紹介します。

●中国から日本本社システムにアクセスできない!?

日本本社で2年の歳月をかけて CRMシステムを導入しました。肝入りのグローバルプロジェクトでしたが、稼動開始から半年たっても中国拠点からのデータ入力がほとんどありません。

現地に事情を問いただしたところ、『CRM 画面の表示が不安定なので、そのうち「データ入力しなくてもいい」と判断するようになった』と回答がありました。

ところが、日本本社の担当者はその回答が信じられません。

そこで、とある外部業者に問題の分析を依頼したところ、中国拠点からのデータ入力が滞る背景には、現地特有のIT課題があることが分かりました。

その課題とは・・・(答えは原文をご覧ください)

出所:中国ITにまつわる諸問題(IIJ)
http://www.iij.ad.jp/global/challenge/chinait01.html


実は、上記のビジネス漫画は IIJ社の提案型営業コンテンツです。よって最後は単純なハッピーエンドを迎えます。とは言えさすがは漫画、視覚情報には多くの者を惹きつける魅力があります。

先に本誌による抜粋解説を読んで、次に引用元の漫画をご覧ください。文字のみの印象と漫画による視覚コンテンツの迫力の違いが実感できると思います。


オフショア大學でも、いつかは漫画を導入したいものです。


■ 問いかけ

<問1>肝入りでグローバルシステムを導入したのに、半年経っても中国拠点からのデータ入力が滞っています。その原因となる中国特有のIT課題を予想しなさい。


<問2>元の漫画では、中国特有のIT課題をどのように解決しようと試みるでしょうか。中国の通信事情を鑑みて、できるだけ具体的に解決策を予想しなさい。


<問3>たとえ、中国固有のIT課題(≒通信インフラ課題)が解決しても、現地スタッフにとって手間ばかり増える CRMデータの入力を促進するのは至難の業です。もし、あなたが中国拠点の統括責任者なら、現地のスタッフに快くデータ入力してもらうためにどう働きかけますか?

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海外視察の罠/物理的セキュリティ対策の運用実態

中国生産委託先を視察する日本人出張者がよく侵す失敗。

・物理セキュリティ設備に満足し運用実態を見落とす

海外のまともなオフショア開発拠点では、施錠徹底、印刷制限、USBメモリー使用不可、私物の携帯電話・携帯端末・カメラの持ち込み不可など、様々な物理的セキュリティ対策を講じています。扱う機密の重要性によって、対策の度合いは変わります。

ところが、海外視察に訪れた日本人出張者の前では綺麗事を並べながら、実際にはまともにセキュリティ対策が運用されていない現場があります。厳しい言い方とするなら、一部の厳戒態勢が敷かれる現場を除いて、ほとんどが甘い運用実態だと考えたほうが精神衛生上よろしいかと。


●Q&A例1
海外「我が社は技術者○○○名います!」
日本「正社員と協力会社の内訳は?」
海外「だいたい40%くらいは協力会社さんからの派遣です」
日本「・・・」


後日、以下の点を解説します。

・無免許/無許可操業の確認漏れ
・予想以上に高い人材流動率(特に中堅以上)
・優れた製造実績=優れた保守運用サービス、の勘違い
・キーパーソンの業務掛け持ちにより、自社対応の優先度低下
・社内教育カリキュラムに満足し運用実態を見落とす


■ 問いかけ

<問1>上記Q&A例1の会話の続きを創作しなさい。

<問2>上記Q&A例1以外に、セキュリティ対策の運用不備を見抜く方法を考えなさい。

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Microsoft中国合弁会社がコード盗用

今週発覚した旬のネタをお届けします。

Microsft中国合弁会社が提供するサービスから、コード盗用ならびにユーザーインターフェースの模倣事件が発覚しました。Microsoft も正式にこれを認め、正式に謝罪しました。

Microsoftの発表:MSN China Joint Venture's Juku Feature
模倣された側の訴え:Microsoft China rips off Asia's No. 1 Microblogging Service


拙著オフショアプロジェクトマネジメント【SE編】より抜粋。

第5.4節 企業倫理がオフショア開発に与える影響

(1) 商用ソフトウェアの不正コピー、ライセンス不足
中国の街中では、至る所で海賊版ソフトウェアが違法販売されています。善悪ではなく、あえて「違い」に着目してこの状況を分析します。中国には、過去2000年以上の歴史において「知的財産権」の概念が存在しませんでした。その為、一般の中国人は、極めて近代的な権利である「ソフトウェアの著作権」に関して、権利意識を有していません。2001年中国がWTO に加盟した後も、大小を問わず多くのソフトウェア企業では、違法コピーが相次いでいました。・・・

(2) ソースコード流用
中国ベンダでは、第三者のソースコードを部分的に流用する行為がしばしば目撃されます。文化的な背景は先述した通りですが、さらに次の2つの特徴が問題を深刻化させます。・・・

(3) ソースコードの私物化
中国ベンダでは、仕事で扱うソースコードを不正に持ち帰り私物化してしまう、軽いノリで勝手にソースコードを書き換える、お節介からソースコードに新しい機能を追加する、許可なく不正に流用して自社製品に組み込むなどが実際に起こっています。その根底には、会社や公共の資産を私物化してしまう中国人気質があります。資産の共有化なんて日本の田舎でもよくある話ですが、この慣習をオフショア開発に持ち込んでしまうと、企業倫理の問題として国際間の軋轢を生みます。企業倫理の問題として扱うと、個人を罰するだけではなく以下の組織的な取り組みが解決の鍵となります。・・・

出典:オフショアプロジェクトマネジメント 【SE編】 pp.72-73

■ 問いかけ

中国ソフトウェア業界では、今でもコード盗用やデザイン・UI模倣は日常茶飯事だと思いますか?

はい(Yes)
いいえ(No)
どちらともいえない

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コメントボード

締切:2009年12月26日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

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上海拠点から内陸部への予期せぬ再委託

次のケース文を読んで、後の設問に答えなさい。

上海にある合弁会社Aに20名チームを作ってもらい、詳細設計以降からオフショア開発に切り出すことが決まりました。

ところが、仕様説明を始めてまもなく、オフショア合弁先A社から「上海拠点の要員だけでは納期に間に合いません。内陸部の協力会社B社の開発資源を使いたい」と相談がありました。

寝耳に水の相談ですが、スケジュールの制約から日本側に選択の余地は残されていません。あくまでも、上海拠点A社の責任で中国内の分散開発に取り組んでもらうことで提案を飲みました。

■問いかけ

<問1>あなたが中国オフショア開発の発注者なら、上海合弁会社から内陸部への予期せぬ再委託を容認しますか?



締切:2009年08月03日18時00分
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<問2>あなたが、発注元のプロジェクト責任者なら、どんなことに注意しますか。

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分散拠点間の温度差解消フェーズ

●次の失敗談(a)(b)(c)を読んで、後の設問に答えなさい。

(a)国内外注での話ですが、以前、品質管理の為に、依頼先とテスト消化率、トラブルの発生数、レビュー実施状況などなどを定量的に見える化し、共有化をしました。ですが、それだけでは、あまり品質改善されませんでした。

(b)最終局面にて、日本側は押しつぶされそうな重圧の中、全員連日徹夜の覚悟で作業に当たっているのに、中国オフショア拠点では今夜もさっさと定時帰宅。「目処がついたので、また明日やればいい」みたいな軽いノリ。あっという間に感情的な対立に発展しまいました。

(c)上流工程に時間がかかったが納期は変更なし。結局は中国に全部しわ寄せ。日本から合理的な説明もなく、悪びれた様子もなく、「とにかくやってくれ」の一点張り。かといって、中国側が必死に頑張って納期に間に合わせたとしても、日本から労いの言葉一つすらありません。


■問いかけ

<問1>失敗談(a)(b)(c)に共通する状態に名前をつけなさい。

    解答例:温度差

<問2>失敗談(a)に直面した発注側担当者は、ある施策を打つことにより局面を打開することができました。いったい、何に手をつけたのでしょうか。

<問3>失敗談(a)(b)(c)を改善するために考案された「分散拠点間の温度差解消フェーズ」を評価しなさい。

 レベル1 contentsの可視化/定量化
 レベル2 完成責任(responsibility)の可視化
 レベル3 説明責任(accountability)の可視化
 レベル4 contextの可視化

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遠隔拠点をつなぐ会議の基本作法

オフショア開発の会議には3つの制約事項があります。1つ目が言葉の壁。2つ目は文化の壁。そして3つ目は遠隔コミュニケーションの壁です。これら3つの制約が複合するためオフショア開発の会議は難しいと考えられます。今日は、遠隔拠点をつなぐ会議の基本作法を列挙します。


(1)目的、目標、運営規則の共有化

・会議を始める前に目的と落とし所を明確化します。そのためには、事前にアジェンダを作成して、遠隔拠点で待ちかまえるメンバに周知しておきます。


(2)合意形成プロセスの統一

・会議の席で「本音と建て前」を使い分ける日本人は、公式会議を確認のための単なる通過儀礼として考えることがあります。必ずしも事前の「根回し」を否定するわけではありませんが、遠隔拠点で待ちかまえるメンバに不平等感を与えないよう細心の注意を払います。

・各拠点で個別議論が起こったら、予め決められた運営指針に則って即座に交通整理します。遠隔会議中の個別議論は、時間を浪費する大敵です。


(3)対人関係の円滑化

・日本語が苦手な外国人に無理やり発言を促さなくてもいいですが、後から意見を吸い上げる仕組みを作って不公平感をなくすこと。

・会議を取り仕切る者(モデレータ、ファシリテータ)が参加者の個人的事情(性格・業務内容・稼働状況)をある程度は把握しているとよいでしょう。特に複数拠点から複数名が参加する電話会議では、互いに顔が見えないので、会議に参加せず内職するものが続出します。

・レビュー会議などで、対象議題への関心が薄い者が途中退席するルールを認めます。


(4) 通訳活用

・通訳方法のタイプを事前に決めておきます。通訳の目的が「言葉の壁」を超えるだけなら、会議中の逐次通訳を徹底させます。通訳の目的がブリッジSEによる業務遂行なら、予め定められた意思決定フローや合意形成プロセスに従わって通訳させます。


(5)振り返り

・議事録を残します。

・中国語や英語で会話された部分があれば通訳者に概要を確認します。日本語だけで会話が進んだ部分があれば、同じようにオフショア委託先に概要を申し伝えます。

■問いかけ

<問1>アジェンダに記載すべきことをまとめなさい。

 例:議題、時間配分、参加者属性、参加者に期待すること

<問2>TV会議の途中で、偉い人が飛び入り参加しました。そして、これまでの合意形成プロセスを無視した流れを作ります。あなたが会議運営者なら、どう対応しますか。

<問3>オフショア先のプロマネと電話会議中、相手は別の人とチャットしているようです。ときどき、会話がうまく成立しません。あなたは、どう振舞いますか。

<問4>日本人が丁寧な言葉遣いで話しかけているにも関わらず、オフショア委託先の通訳はフレンドリーかつ直接的な強い表現で応対します。「じゃ、いいよ」「これは対応しません」「日本が仕様変更です」あなたは、どう振舞いますか。

<問5>オフショア委託先との電話会議が終わったあと、誰が議事録を書くべきでしょうか。

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テレビ会議の留意点

ファシリテーションとは
ファシリテーション(Facilitation)とは、企業内の会議の場などで発言を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し相互理解を促進し、合意形成へ導き組織を活性化(協働を促進)させる手法・技術・行為の総称。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


先日、東京で開催されたファシリテーションフォーラム2009にて、「中国でのファシリテーション~ 文化の違いが環境認知や関係性に与える影響」と題したワークショップを担当しました。

わずか2時間のセッションでしたので、下記3つに的を絞って話を進めました。それぞれオフショアの経験者にとっては釈迦に説法の内容でしょう。

・ルールに対する日中の考え方の違い
・合意形成プロセスの日中の違い
・信頼関係に対する日中の違い

<例題>
中国人は自分勝手だと思われがちですが、日本人だってルールを守りません。違法なサービス残業、高速道路のスピード違反など。日本人がルール違反する理由と中国人がルール違反する理由を比較して、共通点と相違点をそれぞれ列挙しなさい。

<回答例>
日本人は自分が所属するムラのルールは守るが、他村のルールは守らない。日本人は「赤信号みんなで渡れば怖くない」な日和見的発想があり、中国人の順法精神とは異なる。

↑こんな話題で2時間盛り上がりました(幸地)


ファシリテーションといえば「会議」です。オフショア開発では、テレビ会議をうまく活用します。

<テレビ会議の前にやっておいた方がいいこと>
・出席者、目的の確認
・設定時間(上限1時間半など)
・解決しておきたいリストなど、ドキュメントを共有しておく
・通信手段の確認、テスト(使い慣れていないツールの場合)
・使用するアカウントの割り当て、確認
・会議の時間を設定する場合、時差に気をつける
 ※お互いの昼休み時間などにかからないようにする

<テレビ会議中の留意点>
・互いの拠点で個別議論が始まりそうになったら休憩を挟むなど相
 手方の時間を浪費しない
・交通整理するファシリテーターの権限を保証する
・進捗会議では報告に徹して、議論しない


■問いかけ

テレビ会議終了後、すぐにやっておいた方がいいことを列挙しなさい。

例:議事録を共有して、24時間以内に異論がなければ「承認」されたとみなすルールを徹底する

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性悪説による管理と性善説による管理

日本の"ものづくり"の強み
日本の製造現場では、組織や権限の壁を超えて双方向のコミュニケーションが機能します。時には、企業の壁すら取っ払われて、正社員と下請企業、派遣労働者が一つの目標に向かって一丸となって突き進みます。 (オフショア教科書執筆チーム)


今月のグローバルソーシング・レビューより。

中国では数年前まで、品質の良いことを表す宣伝文句は「我社の製品は100%検査しているので安心してください」でした。今では、こんな製品は不安で買えません。

2007年、中国製の薬や食品が各国で問題を引き起こした時、中国の検査局のお偉いさんが「たった0.4%か1%しか出ていないのに何故こんなに騒ぐのか、中国いじめではないか」と発言。

輸入各国から「0.4%か1%も不良品が出ているのに、"たった"とは何事か、そんなもの恐ろしくて口にできない」と顰蹙をかってしまい、中国製品の売上が激減しました。

佐藤忠幸“品質作り込みの最前線”GSR誌2009年5月号 pp.13-15)
Gsr200905
2009年5月号のテーマは「品質作り込みと検証技法の最前線」


一部の人にとっては常識ですが、検査だけで不良品を抑える事はできないというのが製造アウトソーシング現場の共通認識です。

<クイズ1>
「検査」以外の、不良品を抑える有効な手段は何ですか?


ISOやCMMIなどの国際標準に取り組み、全工程に監視カメラを設置したからといって、製造拠点の生産性と品質が改善されるとは限りません。つまり、性悪説を前提とした品質管理には限界があるということです。中国でも、性善説を品質管理できるポイントが必ずあります。

<クイズ2>
性善説に基づく品質管理を支える有名な手法(原則+行動指針)を1つ挙げなさい。

<クイズ3>
性悪説による管理が優れていると思われる領域を1つ挙げなさい。


■問いかけ

<クイズ1>の答え
品質の作り込み

<クイズ2>の答え
5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)運動

<クイズ3>の答え
情報セキュリティ管理


ここで問いかけです。

<問1>
ソフトウェア開発職における5Sの直接的効果を挙げなさい。

<問2>
ソフトウェア開発職における5Sの間接的効果を挙げなさい。

<問3>
次の活動は、5Sのどれに相当するか答えなさい。

(1)構成管理
(2)ソースコードにわかりやすいコメントを記載する
(3)交易会でもらってきた大量のパンフレットを破棄する
(4)自作ツールの導入マニュアルを整備して、部署内に展開する
(5)リファクタリング (refactoring)

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輸出手続に1ヶ月、結局オフショア発注を取り止め

輸出管理とは
輸出管理とは、正しく輸出手続が行われたかどうか、海外へ輸出された貨物や技術情報が適切に維持管理されているかどうか、不要となった貨物や技術情報が適切に返却もしくは破棄されたかどうかを監視コントロールする一連のマネジメント活動です。

出典:幸地司、霜田寛之(2009)、オフショアプロジェクトマネジメントSE編、技術評論社


次のケース文を読んで、後の設問に答えなさい。


あるパッケージソフトのアドオン開発を中国に依頼することが決まりました。発注工程は、設計から単体テストまでの範囲です。

ところが、いざオフショア発注の段になって、パッケージソフトの母体と開発ツールの輸出手続きが済んでいないことが判明。さらにこの後、輸出手続に1ヶ月も要し、このままだと納期に間に合わない恐れが出てきました。

結局、設計工程の途中で、中国発注を取り止めることになりました。

(出典:オフショア教科書執筆チーム)


■問いかけ

<問1>
輸出管理の“管理”を英訳しなさい。

<問2>
輸出管理と輸出手続の違いを、自分の言葉で説明しなさい。

<問3>
上記ケースの失敗原因を分析して、責任の所在を明らかにしなさい。

<問4>
輸出手続を済ませないまま中国オフショア発注を断行したときの財務リスクを金額ベースで算出しなさい。

<問5>
上記ケースのように、設計途中でオフショア発注を取りやめた時の財務リスクを金額ベースで算出しなさい。

※「状況によってリスクは異なるので金額算出は無理です」という戯言は禁句です。自分で状況設定して、自社に役立つ回答を導きなさい。

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携帯SMSに慣れたベトナム人技術者にぴったりなgroupware

本日発売のグローバルソーシングレビュー誌2009年3月号より。

「ベトナムオフショア開発事始め 」

全社標準のコミュニケーションツールとしてSkypeを導入しました。社員は業務外のチャットも多少はしているようですが、当社ではある程度はこれを許容しています。開発の進捗がきちんと進んでいる限り、多少の「遊び」もあっていいと考えているからです。

でも、Skypeには2つの不満がありました。

(1)自分が入っていないチャットで社員同士のやりとりを把握できない
(2)ログ(記録)という形で残して閲覧することが難しい

これを解決してくれたのが、(      )というツールです。いわゆるグループウェアの範疇に入ると思いますが、下記の4点でオフショア開発における連絡板として優れています。

(1)全ての会話のやりとりを把握・検索できる
(2)ログ(記録)という形で残っていく
(3)記録者の負担が軽い(一行程度書くだけでいい)
(4)プロジェクト単位での管理が可能である

当ツールは、携帯のSMS(ショートメッセージングサービス)に慣れたベトナム人にぴったりです。

社員に浸透させるコツは、「これは全社標準の連絡手段である」ときちんと宣言して「運用」を徹底することだと思います。

出典:藤田伸一/Vitalify Asia Co.,Ltd. 代表取締役

上記の会社では、オフショア委託先の技術者から随時チャット感覚の"ほうれんそう"が届きます。つぶやきを投稿するTwitterの業務連絡版といえば、分かりやすいでしょう。

Twitter: What are you doing?


軽くてゆるいグループウェアが導入された組織では、N対Nのコミュニケーション経路が形成されます。只今、オフショア推進組織では「全員が国際対応力を身につけるべきか」の是非を問うていますが、コミュニケーションの方向と経路の複雑さによって答えは変わるかもしれません。

アンケート途中結果を見る


■問いかけ

携帯SMSに慣れたベトナム人技術者にぴったりなgroupwareとは?
(ヒント:Twitterの企業版)

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